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五月人形の片付けの時期は?収納方法&収納場所をご紹介!

投稿日:2018年2月8日 更新日:

子どもの日のために飾る「五月人形」は子ども健やかな成長や安全を願い、厄除けの為の大切なものです。
男の子が大きくなるまでずっと飾り続けるものなので、大切に扱っているという方も多いと思います。

飾る時には箱から出すだけですが、片付けの時にそのまま箱に戻してしまうと『シミ』『カビ』『ひび割れ』など五月人形を劣化させてしまう恐れがあります。

片付ける前にはきれいにしてから収納する必要があるので、五月人形の収納方法や、収納に適した場所についてまとめました。




五月人形の片付けの時期は?

雛人形であれば、3月3日が過ぎたら「お嫁に行くのが遅くなる」などの言い伝えもあり、すぐに片付ける方が良いと言われていますよね。

五月人形の場合は、そのような言い伝えもなく、片付けるのが遅くなると縁起が悪いなども言われていません。
むしろ、「子どもの守り神」として、1年中飾っているという家庭もあるようです。

 

五月人形を片付ける方は、季節の行事で使うものということを考えると、5月中旬頃までには片付けたほうが良いです。
5月下旬を過ぎて梅雨の時期に入ると、片付けの際に湿気が入り込んでしまうため、天気のよい日を選んでできるだけ早く片付けるのがベストですよ!

 

五月人形の収納方法は?

五月人形を片付ける前には、ホコリや手垢を取ってから収納するようにしてください。
この先何年も飾っていくものなので、大切に扱わないと収納している間に『カビ』『虫食い』『シミ』などができてしまう恐れがあります。

では、正しいお手入れの仕方や箱に入れる方法などをまとめましたので、さっそく確認していきましょう!

 

五月人形を収納する前にお手入れ方法は?

お手入れを始める前に、手垢が付かないように手袋を使用することをおすすめします。

【準備するもの】

・手袋
・柔らかい布
・羽ばたき
・ティッシュや柔らかい紙  など

 

①五月人形の顔についたホコリを取り除く
そっと息で吹き飛ばしてください。ほとんどのホコリはそれで飛び散ります。
それでも離れないホコリがあれば、きれいなティッシュペーパーや綿棒などで優しく拭き取ってください。

素手でホコリを払うと、手のあぶらが付いて五月人形の顔にシミが付いたり、汚れが付着する原因になります。 

 

②分解し、金属部分をきれいに拭く
兜をかぶった五月人形は、鍬形( くわがた )を兜から取り外して、鍬形に付いたホコリを乾いた柔らかい布できれいに拭き取ってください。

兜飾り、鎧飾りの場合は鎧と兜を分解し、装飾を清潔な乾いた柔らかい布で拭きます。

属部分に素手でさわると指紋が付いてしまったり、サビの原因になってしまうことがありますので注意しましょう!

 

③人形の顔の保護をする
人形の場合は、きれいなティッシュペーパーや柔らかい白紙を五月人形のお顔の長さに合わせて細長く折り曲げ、五月人形の顔に巻き付けます。
巻きつけたティッシュペーパーの端がめくれないように、セロテープで止めると良いですよ。

屏風がある場合には、内側の絵を保護する為に間に紙を挟んでおくとよいですよ。(インクが付かないような紙)
絵柄が、盛り上がっていたりする場合は、畳んだ時に傷が付かないように緩衝材を挟んでおくのをおすすめします

 

④衣装のホコリをはらい、袋に入れる
羽ばたきで、人形の衣装のホコリをはらいましょう。
ホコリが取れたら、買った時に入っていた袋に五月人形を入れます。
袋が無い場合には、ティッシュぺーパーや白紙などで包むと良いですよ。
キッチンペーパーなどもおすすめです。

 この時に、袋の中に防虫剤や乾燥剤は入れないように!
五月人形の衣裳に薬品が直接触れると、色あせやシミの原因になることも。

兜飾り、鎧飾りはそれぞれの飾りを紙で包んで、飾りを入れる箱があれば、箱の中に収納します。

 

 

⑤人形を箱に収納する
袋に入れた五月人形を箱の中にいれます。
箱と人形の間にできた隙間には、紙を丸めて入れておきましょう。
箱の中で人形がガタガタと動かない程度に、柔らかくふわっと丸めて詰めます。

使用する紙は新聞紙のようにインクが色移りする可能性があるものは適しません。
それ以外のものであれば何でも良いですよ。

画像引用、しまい方参考:人形師 原孝洲


五月人形を収納する時に「防虫剤」は入れていいの?

収納する時には、カビが生えないように防虫剤や乾燥剤を入れるとよいですよ。
入れる場合は、「衣類用」でなく「人形専用」のものを使用するようにしてください!

衣料用の防虫剤には、金銀の糸、金箔を変色、プラスチックの腐食、金属のサビを引き起こす成分が含まれているものもあるため、使用しないようにしてください。

 

人形専門の防虫剤でも、使用量が多すぎると同様のダメージを与える恐れがあります。
乾燥剤を入れ過ぎると材質によっては、ひび割れ起こしてしまうといわれていますよ。

また、防虫剤と乾燥剤を併用することで化学反応が起き、五月人形を傷めてしまう場合もあります。併用を避けるか成分が混ざらないよう離して入れるようにしてください。

人形の上ではなく隅の方においてください。
人形の上に置いてしまう人形にシミや色あせができてしまう恐れがありますよ。

 

五月人形を収納する箱はどんなものがいいの?

五月人形を収納する場合には、買った時に入っていた箱に入れておくと良いでしょう。
しかし、何年も飾っていると箱も劣化してボロボロになってしまうこともあるかもしれません。

そのような場合にはどのような箱に入れるのがよいのでしょうか?

考えられるのは、
・段ボール箱
・プラスックの収納ケース
などがあると思いますが、それぞれメリット、デメリットがあります。

段ボール箱

軽くて、安価で手に入りやすいので収納に便利です。

虫が付きやすく、湿気に弱いというデメリットがあります。
段ボール箱に入れる場合には、乾燥剤を使用した方が良い場合があります。
劣化が早いので、定期的に新しい箱に交換をした方が良いことも。

 

プラスチック収納ケース

丈夫で耐久性があり、段ボールより見た目がきれいに収納できます。

しかし、段ボール箱に比べて空気が通らないので、湿気やすくカビが発生しやすくなります。
乾燥剤を使用をした方が良く、定期的にケースから出して風に当てた方がよいので、人形の収納には向かないと言われています。

人形の品質を保つためには段ボール箱の方が良さそうだと思います!

 

これは、五月人形だけでなく、雛人形も同じなようです。
段ボール箱以上に人形の収納に向いているものがあります。
それは、「桐の箱」です!


画像引用:https://www.juho-tougei.com/sekku3/kodougu/suti-ru/kiridan/22-1kiribako.html

 

桐でできた箱は、虫がつきにくく、吸湿性に優れているので、箱の中を常に乾いた状態で保つ事ができます。
他にも、発火しにくく、防腐成分などがあるので長持ちすると言われています。
五月人形や雛人形の収納箱としてぴったりなんですよ!

ただ、費用が高いので、わざわざ人形のために桐の箱を買う方は少ないようです。
ずっと飾りたい、長くきれいに保ちたいという方は検討してみると良いと思いますよ!

 



五月人形の収納場所は?

五月人形を収納するのに適した場所はどこが良いのでしょうか?
マンションに住まれている方は、収納場所に限りがあると思いますが、できるだけ条件の良いところに収納すると良いでしょう。

1番良くない収納場所は『 湿気 + 高温 』な場所だと言われています。

【カビが発生しやすい条件とは?】

カビが、発生しやすいのは20~30℃。特に25℃前後で活発に発生します。
ただし、30℃以上になると発生はゆっくりになり、36℃以上では発生がほとんど止まります。

空気中の水分が多いほどカビは発生、多くは湿度が80%からカビが生えるといいます。

梅雨の後半から7月中が特にカビが発生しやすい時期になりますので、1番注意が必要になってきます。

最近の住宅は隙間風が入ったりせず、気密性に優れているので特別どこにしまおうが、問題はないと言われています。
収納する場所はあまり気にしなくてもよくなってきていますが、人形をきれいに保ちたいという方は一応万全に対応しておく方が良いでしょう。

五月人形の収納に適した場所は?

湿気がなく、高温にならないような収納に適した場所はどこなんでしょうか?

【収納に適した場所】

・風通しが良い
・大きな寒暖差がない
・直射日光が当たらないところ

風通しの良いところ

湿気があるところは人形にカビが生えてしまうおそれがあります。
風通しが良いところは空気が留まらないので、カビが生えにくくなります。

押し入れなどに入れるなら、上の方が良いでしょう。
特に天袋(1番上)は、押し入れの中でも1番湿気などを受けにくい特等席です。
押し入れの中は、詰め込み過ぎると夏など、湿気がこもりやすくなります。
風通しをよくするため、両サイドに10センチほどのスペースをつくって風の道をつくって収納すると良いでしょう。

押入れが無い場合には、タンスの上などもおすすめですよ。

床にしか置けないような場合には、すのこを敷くなどして風の通り道を作るようにすると◎

 

大きな寒暖差がないところ

昼夜に大きな寒暖差があると、結露が生じやすく、湿度が上がってしまいます。
カビや金属の部分にサビが発生してしまう恐れがあるので避けましょう!

よく外で見かける設置出来る物置は、衣類や五月人形、雛人形の収納場所には適さないのでご注意ください。

 

直射日光が当たらないところ

直射日光に当たると色あせや変色を起こす可能性があります。
品質を保つためにも、直射日光が当たらない場所に収納しましょう。

乾燥しているからといって、直接日が当たる場所などはNGです。

 

【家に収納場所がない場合には?】

部屋を見回して、適した場所がなかったり、他の荷物が多くて保管場所が確保できない場合もあるかもしれません。
そんな時は、最近増えているトランクルームを活用してみるのもありですよ!
トランクルームは、1年中空調がついているので湿気の心配が無く、セキュリティもしっかりしているので安心して保管できると言われています。場所や広さ、サービス内容、料金など会社によって違うので、しっかり比較して選ぶようにしてくださいね。

 

まとめ

いかがでしたか?

片付けには少し手間がかかりますが、今後もきれいに五月人形を飾るためには丁寧にお手入れすることが大切になります。
お子さんの為にも、大きくなるまできちんと保管して、長く飾れると良いですね!

 

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