端午の節句に飾る「五月人形」は、子どもの身代わりとして厄払いをし、子どもの成長を願うものとして飾られます。
5月5日に向けていつから飾れば良いのか迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
五月人形の出す時期、片付ける時期はいつなのか、決まりや注意することなどをまとめました。
また、五月人形を1年中飾っておくのは良いのかも調べてまとめましたので、そんな疑問がある方はさっそくどうぞ!
Contents
五月人形を飾るのはいつから
五月人形とは?
五月人形は、日本の五節句のひとつ端午の節句に子どものお守りとして飾る人形のことをいいます。
一般的には「お子さんの健康と成長を願う、祝うもの」とされています。
また、子どもの身代わりになって厄を引き受けてくれるという意味もあり飾られているようです。
五月飾りは家の中に飾る「内飾り」と屋外に飾る「外飾り」に大きく分かれます。
内飾り・・・兜飾り、鎧飾り、若大将飾り、つるし飾りなど
外飾り・・・鯉のぼり、武者幟など
鯉のぼりを飾る時期についてはこちらに詳しく載っています。
鯉のぼりを出すのはいつからいつまで?片付けに最適な日はある?
五月人形を飾るのはいつから?
五月人形を飾り始める日は特に決まりはありません。
早すぎると雛人形と出す時期がかぶってしまいますので、季節の節目である春分の日(3月20日頃)から飾り始めると良いと言われています。
遅くても4月末頃(端午の節句の1週間前)までに飾ると良いでしょう。
せっかくの「子どもの日」のための縁起物の飾りですので、天気の良い日にお子さんと一緒に五月人形を飾られると良いと思いますよ。お子さんもきっと喜んで良い思い出になると思います!
ちなみに端午の節句の直前に飾るのは、「一夜飾り」と呼ばれて縁起が悪いので、遅くても1週間前までに!
初節句の場合は配送が遅くならないように、早めに届けてもらうようにしてくださいね。
五月飾りを飾る場所は?
五月人形は家の中で最も格式の高い場所とされる「床の間」に飾るのが昔ながらの風習です。
しかし、アパートやマンションでは床の間がないご家庭も多く、ない場合にはどのような場所に飾ると良いのでしょうか?
【五月飾りを飾る場所】
・直射日光、空調が当たらない場所
・家族全員が集まる場所
直射日光、空調が当たらない場所
五月人形は、直射日光あるいは空調の風が当たると、色あせや変色が起きやすくなってしまいます。
また、湿気に弱くカビが生えやすいため、台所・浴室などの水回り、玄関は避けましょう。
掃除がしやすく風通しのよい場所が◎
ご家族全員が集まる場所を選ぶ
せっかく飾るのですから、「子供の成長を見守ってもらえる場所」として、家族全員が集まるリビングなどを選んで飾るのもおすすめです。
初節句など、子どもが小さい頃は、赤ちゃんの誤飲にも気を付けてください。
キラキラ光るものに赤ちゃんは興味津々で、触ってこわしてしまったり、小さな部品を飲み込んでしまう恐れがあります。手の届かない場所で飾ると良いと思います。
【五月人形を飾る方角はある?】
五月人形を飾る方角について特別な決まりはありません。
北向きに飾るのは縁起が悪いなどと、飾る向きを気にする方もいらっしゃいますが、特にルールやしきたりはないので、家庭によって自由な方角に飾ることができます。
五月人形を飾るのはいつまで?
雛人形であれば、3月3日が過ぎたら「お嫁に行くのが遅くなる」などの言い伝えもあり、すぐに片付ける方が良いと言われていますよね。
五月人形の場合は、そのような言い伝えもなく、片付けるのが遅くなると縁起が悪いなども言われていません。
むしろ、1年中飾っていても大丈夫とも言われていますよ。(後ほど説明しています)
五月人形を片付ける方は、季節の行事で使うものということを考えると、5月中旬頃までには片付けたほうが良いです。
5月下旬を過ぎて梅雨の時期に入ると、片付けの際に湿気が入り込んでしまうため、天気のよい日を選んでできるだけ早く片付けるのがベストですよ!
五月人形を片付ける時に気をつけることは?
五月人形を飾っていた期間は1~2ヶ月くらいだと思いますが、その間にホコリが付いていることが多いです。
片付ける前には丁寧にホコリを払い、汚れをふき取ってから収納するようにしてください。
ホコリが付いたままになっていると、虫食いやシミの原因になることがあるので隅々まできれいにしてあげてください。
人形についたホコリは、羽根ばたきで丁寧に払います。
金属部分、塗り台などについた手垢はザビの原因になるので、柔らかい布で乾拭きすると良いですよ!
収納中に手垢が付かなうように、手袋などを着けて作業する方が良いですよ。
収納する時には、カビが生えないように防虫剤や乾燥剤を入れるとよいのですが、「衣類用」でなく「人形専用」のものを使用するようにしてください。
衣料用の防虫剤には、金銀の糸、金箔を変色、プラスチックの腐食、金属のサビを引き起こす成分が含まれているものもあるため、使用しないようにしてください。
人形専門の防虫剤でも、使用量が多すぎると同様のダメージを与える恐れがあります。
乾燥剤を入れ過ぎると材質によっては、ひび割れ起こしてしまうといわれていますよ。
また、防虫剤と乾燥剤を併用することで化学反応が起き、五月人形を傷めてしまう場合もあります。併用を避けるか成分が混ざらないよう離して入れるようにしてください。
五月人形の収納に適した場所は?
五月人形を収納するのに適した場所はどこが良いのでしょうか?
マンションに住まれている方は、収納場所に限りがあると思いますが、できるだけ条件の良いところに収納すると良いでしょう。
【収納に適した場所】
・風通しが良い
・大きな寒暖差がない
・直射日光が当たらないところ
風通しの良いところ
湿気があるところは人形にカビが生えてしまうおそれがあります。
押し入れなどに入れるなら、上の方が良いでしょう。
床にしか置けないような場合には、すのこを敷くなどして風の通り道を作るようにすると◎
大きな寒暖差がないところ
昼夜に大きな寒暖差があると、結露が生じやすく、湿度が上がってしまいカビや金属の部分にサビが発生してしまう恐れがあります。
直射日光が当たらないところ
直射日光に当たると色あせや変色を起こす可能性があります。
品質を保つためにも、直射日光が当たらない場所に収納しましょう。
五月人形は一年中飾ってもいいの?
五月人形にはインテリアとして楽しめるものも多く、家の守り神として一年中飾っているご家庭も少なくありません。
「五月人形を出しっぱなしでもいいの?」と思う方もいるかもしれませんが、五月人形には本来、
『子どもの厄除けのため』
『子どもの安全と健康、成長を願うもの』
などの意味が込められているのです。
そういった意味からも、五月人形は子どものお守りですので、飾りっぱなしでも何の問題も無いのです!
しかし、出したままというのは「子どもの日」に飾るという楽しみがなくなったり、季節感が感じられなくなるなどの意見もあるようです。
また、大きな飾りであれば場所をとるので、お住いの環境やご都合に合わせて片付けるか、1年中出したままにするかを決められるとよいと思います。
初めから1年中インテリアとして飾ることを決めているのであれば、小さめのもので、ホコリがかぶりにくいケースに入ったものがおすすめですよ。
画像引用:http://www.crayonhouse.co.jp/shop/g/g2204190002235/
【小黒三郎/遊プラン】
現在では、こんな可愛らしい小さな五月人形もあるようです。
小さくてインテリアとしても良さそうですね!
まとめ
五月人形は「子どもの身代わり、守り神」として5月5日に限らず飾っても良さそうですね!
出すのも、片付けるのもお子さんと一緒に行うことで良い思い出になると思いますので、ぜひご一緒にされてみてはいかがでしょうか?
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