潮干狩りは春~初夏にかけての人気なレジャーで、べストシーズンである4、5月にはたくさんの方が潮干狩りに行かれていますよね。潮干狩りは楽しむだけでなく、獲れた貝を持ち帰れるのが嬉しいところ!
潮干狩り場で獲れる貝は食べられないものもあるのでしょうか?
食べられる貝・食べられない貝の種類について知っておくと持ち帰る時に役に立つと思いますよ。
Contents
潮干狩りで獲れる食べられる貝の種類
日本の潮干狩り場では、お馴染のアサリやハマグリなどいくつか種類の貝を獲ることができます。
まずは、食べられる貝を写真と共に特徴などもまとめましたよ。
アサリ
大きさ:約4cm
北海道から沖縄までどこでも獲ることができる貝です。
アサリは水深10~15cm程度の砂泥底に多く見られるので小さいお子さんでも簡単に獲りやすく、潮干狩りでもたくさん獲ることができると思います。
2cm以下の小さいものは持ち帰れないところがありますので、4cm程度のものを持ち帰るように!
貝殻の模様がハッキリしているものの方が美味しいそうですよ。
【おすすめ調理法】
・酒蒸し
・お味噌汁
・お吸い物
・パスタ
・炊き込みご飯
美味しい出汁がでるので、出汁を味わえる料理に向いています。
オキシジミ
画像引用:http://blog.goo.ne.jp/wild-o-blue/e/d258f8335e10d40f3524f7f004c39d87
食べられる
大きさ:約4cm
「シジミ」という名前ですが、あまりおいしくないので食用としてはオススメではない貝です。
食べることは可能ですよ。
オキシジミの貝殻は全体的に丸く、模様は貝殻に沿った同心円状になっています。
貝殻の中心部分がボール状に膨らんでいて厚みがあるので横から見てもふっくらしています。
【おすすめ調理法】
画像引用:twitter
・お吸い物
・味噌汁
シジミのお汁っておいしいですよね!
美味しい出汁がでますよ。
ツメタガイ
画像引用:https://ameblo.jp/ishikawasakana/entry-11827437601.html
食べられる
大きさ:約7cm
ツメタガイは水深30m程度までの海底に住む貝で、アサリなどの貝の貝殻に穴をあけていき捕食してエサとしています。
貝殻の形は渦を巻いているような感じで、表面の色は淡い茶褐色、底面は白っぽい色をしていて、貝殻全体に美しい光沢が見られます。
こんな見た目ですが食べられます。アサリをエサにいているので、エスカルゴのようにして食べると美味しいようですよ。
【おすすめの食べ方】
画像引用:http://portal.nifty.com/kiji/130719161191_1.htm
・煮つけ
・アヒージョ
味に少しクセがあるので濃い味付けがおすすめです。
ハマグリ
食べられる
大きさ:約8cm
ハマグリは水深10m程度の海の砂地に生息している二枚貝で、潮干狩りなどでも獲ることができる人気のある食用貝です。
ハマグリは大きいので、見つけたら分かりやすいです。全体の形は三角形にちかいです。
貝殻の模様は、放射帯、波状紋などを様々で、色は白色または栗色で、ごま模様やジグザグ模様など貝によって違いがあります。
とても美味しいので獲れたらいいですね!
【おすすめ調理法】
画像引用:http://www.nissui.co.jp/recipe/item/00565.html
・お吸い物
・酒蒸し
・クラムチャウダー
・パスタ など
とても美味しい出汁がでますので、お吸い物やクラムチャウダーなど出汁を活かした料理がおすすめです。
マテガイ
画像引用:http://nc29.blog.fc2.com/blog-entry-889.html
食べられる
大きさ:約10cm
マテ貝は砂の中に深く潜って生活しています。潮干狩りで獲る時には、マテ貝の潜った細い穴に塩を入れると飛び出しくるという性質を利用して、飛び出してきた所を採るという方法が一般的なようです。
潮干狩りにはよく獲れるようなので、ぜひ獲ってみてください。
マテ貝の貝殻は黄白色で、光沢のある殻が全体を覆っています。また、10cmの細長い姿が特徴的で、見たらすぐに分かると思いますよ。こんな見た目ですが美味しいらしいです。
【おすすめ調理法】
画像引用:http://www.aquamuseum.net/content/cooking/index.html
・バター焼き
・酒蒸し
・煮つけ
臭みを飛ばして調理すると美味しいですよ!
新鮮ならバター焼きがおすすめです。
潮干狩りで獲れる食べられない貝の種類
潮干狩りでは食べられない貝はない?!
日本の潮干狩りで獲れる貝には、実は食べられない種類はないのです。
どの貝も食べることはできるようですが、仲には一般的な砂抜きの方法で砂が処理できない貝がいるので、そういった貝は持って帰ららない方が多いそうです。
『食べられない貝』=砂抜きの処理が面倒な貝
ということになります。
食べられるけど、砂の処理が面倒な貝がいくつかあるので紹介していきます。
持ち帰るか、持ち帰らないかはあなた次第ということですね。
砂抜きの処理が面倒な貝の種類
カガミガイ
画像引用:http://www43.tok2.com/home/hatlee/0000/07_shell/kagamigai/0000.html
大きさ:約6cm
食べられるけど、身が固くあまりおいしくない
カガミガイの貝殻は円形で平たく、厚みがあります。
貝殻の表面の模様は、規則的に細かい間隔で成長脈を刻んでおり、貝殻全体が白っぽい色をしているので分かりやすいです。
水深30cmの砂の中にいるので、見つけられることもあると思います。
砂を吐かないため砂抜きで下処理ができません。砂を取るためには、茹でて剥き身にして砂肝を取除きます。
濃い味で煮込むと美味しく食べられるので、シチューや煮つけなどにおすすめです。
【おすすめの調理法】
・煮つけ
・シチュー
濃い味付けの調理法がおすすめ!
バカガイ
画像引用:http://uototo.sakura.ne.jp/brog/bakagai/
大きさ:約6cm
食べられるが砂出しが大変。でも美味しい貝
バカガイは水深20m程度に多く住む貝で、アサリと同じようにたくさん獲ることができる食用貝です。
九州から北海道まで生息しているので、見つけることができると思いますよ。
バカガイの貝殻は全体の形はほぼ三角形で色は黄白色、黄褐色です。
貝殻の模様は同心円状の成長線が見られます。
美味しい貝ですが自然に砂出しさせようとすると3日間程度もかかり、それがうまくいかず、貝が死んでしまうことも多いそうです。大変砂出しさせにくい貝です。
【おすすめ調理法】
画像引用:https://www.zukan-bouz.com/
・お刺身
・天ぷら
頑張って砂出しできた方は調理してみてください。
シオフキガイ
画像引用:http://www.mamedahunting.com/article/119914558.html
大きさ:約4cm
食べられるが、バカガイと同様砂抜きが大変で、失敗することが多い
アサリと同じように潮干狩りでよく獲れる貝の一つです。大きさも同じくらいです。
シオフキガイの貝殻は全体的に丸くふっくらと膨らんでいて、模様は同心円状に短い筋があります。
貝殻の表面の色は、白っぽいものから黄褐色のものまで様々ですが、模様と大きさで見分けてください。
【おすすめ調理法】
画像引用:http://osakana.zukan-bouz.com/2008/05/post-1042.html
・酒蒸し
・お味噌汁
・お吸い物
・パスタ
・佃煮 など
味はアサリに似ているので、砂出しが出来た方はぜひ食べてみてください。
死んでいて食べられない貝の見分け方とは?
潮干狩りでは食べられる貝がほとんどなので、獲れた貝は持ち帰って食べると良いと思いますが、中には死んでしまっている貝もいます。
元気な新鮮な貝も明るいところでは固く殻を閉ざしているので一見死んでいるのか、生きているのか分かりません。
死んでいる貝に気付かず一緒に調理すると生臭くなってしまうので、死んでいる貝は持ち帰らずに捨てて帰る方が良いでしょう。
死んでいる貝を見分ける方法がいくつかあるので、ご紹介します!
【死んでいる貝の見分け方】
①貝が割れている
まず、貝殻が割れているものは死んでいる場合が多いです。
割れていると中の身が見えると思うので、触ってみて動かないようなら捨ててください。
②貝同士がぶつかった時に鈍い音がする
貝同士をコンコンとぶつけると、死んでいる貝は鈍い音がします。
左右のどちらかが死んでいるので、片方ずつもう一度違う貝とぶつけて確認してみてください。
画像引用:http://amanoshokudo.jp/season/4675/
③貝を刺激しても半開きのまま
死んでしまっている貝は貝殻を閉ざす力が無くなっているので、刺激を与えても閉まりません。
貝を両手で包むように強めにゴシゴシすると、貝の中に口を開けてるものがあればそれは死んでいる証拠!
ボウルの中でガシャガシャと音を立てるぐらい混ぜてみても良いと思います。
④水管を触っても引っ込めない
貝の殻の隙間から、白いベロみいな『水菅』と呼ばれる器官が出ていることがあります。
生きている貝は、水管を触るとすぐに引っ込めますが、死んでいる貝はそのまま出しっぱなしになっていることがほとんどです。
砂抜きの最中に弱って死んでしまうこともあるので、調理の前に再度死んでいる貝がないか確認する方が良いですよ。
まとめ
いかがでしたか?
潮干狩りで獲れる貝はほとんど食べられることが分かったと思います。
砂抜きが大変ですが、おいしい貝がたくさんあるので、持ち帰って調理してみてもよいと思いますよ。
貝毒がある時には持ち帰っても食べられないので、気をつけてくださいね!
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