新生活に向けて引っ越しが無事に終わると一安心ですが、引っ越しは荷物を運ぶだけでは終わりません。
新しい住所に荷物や手紙などが届くように住所が変わったことを知らせる必要があります。
郵便局にお願いをすれば1年間は以前の住所に郵便物が届いても、新住所に届けてもらえるので急ぐ必要はなさそうですが、いつまでに住所が変わったことを伝えなければいけないのでしょうか?
今回は、転居はがきを出す時期やマナー、書き方などについてまとめました。
引っ越しされた方は参考にご覧ください。
Contents
引っ越しの転居はがきはいつまでに出せば良い?
転居はがきは1か月以内に!
引っ越しをしたら、親しい関係の方にはできるだけ早く住所が変わったことを伝えると良いでしょう。転居はがきを出す目安としては引っ越しをしてから1か月以内が良いです。
引っ越してから日が経ってしまってからのお知らせでは相手が失礼に思うこともあるので、できるだけ早くに出すように心がけましょう。
そうは言っても、引っ越しの後は荷物の片づけなどでバタバタとしてなかなか手を付けられないかもしれないので、引っ越し前に時間があるのであれば事前に転居はがきを作っておくのも一つの方法だと思います。
住所は新居が決まった時には分かるので早めに準備しておくと慌てることなくはがきを出すことができますね。
11月以降なら年賀状と一緒でも◎
引っ越しをした時期が11月以降であれば、年賀状と一緒に住所が変わったことを伝えても良いでしょう。転居はがきを出してすぐ1か月後に年賀状も出すので一緒に知らせても失礼にはならないと思います。
11月初めに引っ越したし、早く伝えておきたい!という方などは、転居はがきを出した方が丁寧で誠意が伝わると思いますので良いと思いますが、はがきの料金や手間もかかるので基本的には年賀状と一緒でも良いとされています。
また、時期によっては暑中見舞いや寒中見舞いなどと一緒に引っ越したことを伝えても良いと思いますよ。
【見舞いを出す時期】
■寒中見舞い:7月7日~8月7日頃
■残暑見舞い:8月8日~8月31日頃
■寒中見舞い:1月8日~2月3日頃
■余寒見舞い:2月4日~寒さが続く頃
出すのが遅くなってしまった場合は?
転居はがきのことを考えておらず出すのが遅くなってしまった場合はどうすればよいのでしょうか?
転居はがきはどんなに遅くても、引っ越してから2か月以内までには相手に届けたいものですが、その期間も超えてしまいそうな場合は、必ずお詫びの言葉を添えて送るようにしてください。
【お詫びの文例】
このたび下記住所に引越しをいたしました。
忙しさ故ついついご連絡が遅くなりましたこと、深くお詫び申し上げます。
など簡単でも一言お詫びがあると相手の受け取り方も変わってくると思いますよ。
引っ越しのはがきの書き方のマナーは?
転居はがきはだれに出す?
転居はがきは、親戚やお世話になっている方、年賀状を出すような親しい間柄の方には出す方が良いでしょう。新住所を知らせたい友人、知人にはメールで連絡など簡便に済ませても失礼になりませんので大丈夫ですよ。
家族みんなで引っ越しをした場合は転居はがきは必要になってくると思いますが、一人暮らしを始める方など一人だけ住所が変わる場合には転居はがきは必要ないと言われています。
仕事上住所を伝えておいた方がいい、長期間単身赴任することが決まっているなど、父親の住所が変わるときに転居はがきを出した方が良い場合もあります。そのような時には父親の上司や会社関係の方のみに出すとよいでしょう。親しい知人であればメールなどで報告しても良いとされています。
転居はがき 基本の書き方
引越しの転居はがきには基本的な書き方が決まっています。
はがきに書かなければならない項目は以下の通りです。
タイトル
引越しのお知らせ」や「引っ越しました」というタイトルを、他よりも大きめの字で目立つように書きます。
時候の挨拶
ハガキの冒頭に書く簡単な挨拶です。
「拝啓」と書き出し、続いて季節に合わせた挨拶をします。
引越しの報告とその理由
引越しの理由に関しては、読んだ人が自慢と感じるような表現は避けましょう。
「子どもが小学校に入学するのを機に」「両親と同居をするために」といった書き方をするのが◎
新居の簡単な説明
新居の周辺環境や交通の便など簡単な説明を入れます。
来訪を願う言葉
「お近くへお越しの際にはぜひお立ち寄りください」
「こちらへお出かけの際にはぜひご一報ください」など
日付
ハガキを書いた日付のことですが、○○年××月吉日などでOK
郵便番号を含めた引越し先の住所と電話番号
家族全員の名前
ビジネス用の引越しはがきの場合は、本人の名前だけでかまいません。
親しい間柄であれば、内容を総略しても大丈夫ですよ。
相手にとって自慢や不快にならないように
転居はがきの文章を書く際に、「念願のマイホームです!」と記載したり、家の写真を載せたりすると、はがきをもらった相手に自慢していると思われたり、不快な思いをさせたりすることがあるそうです。
自慢ととらえられないように、言葉を選びながらメッセージを書くように気をつけてくださいね。
また、はがきに写真を使用するのであれば家の写真ではなく、家族の顔が写っているようなものが良いと言われています。イラストなどでもOKなので、デザインを決める時の参考にしてみてください。
引っ越しはがきの例文
引っ越しの転居はがきの書き方は分かりましたが、具体的にどのような感じの文章にすればよいのか、例文をご紹介します。こちらでは「職場の人、目上の人」「親しい友人、知人」「その他の人」の文例をご紹介します。
適したものを相手や状況に合わせて組み合わせると、スムーズに作ることが出来ますので参考にしてください。
職場の人、目上の人
住所移転のお知らせ
拝啓 ●●の候 ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
さて、私どもこの度、下記の住所へ移転することとなりました。
近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。
まずは、ご挨拶かたがたお知らせまで。 敬具
平成●年●月●日
名前
時候の挨拶はこちらをご参考にしてください。
日本郵便 時候の挨拶
親しい友人、知人
引越しのお知らせ
この度、下記の住所へ移転いたしました。
●●駅から5分のとても便利な所です。
ぜひ、遊びに来てください。
平成●年●月●日
名前
その他の人
新しい住まいに移りました
皆様にはその後いかがお過ごしでしょうか。
わが家では●月●日に引越しをすませ、新しい環境での生活をスタート致しました。
ささやかな住まいですが、ぜひ一度お越し下さい。
お待ちしています。
平成●年●月●日
名前
まとめ
・転居はがきは、引っ越してから1か月以内に相手に届くように出すのが基本!遅くても2か月以内に。
・会社の方や親せき、年賀状を出すような間柄の方には転居はがきを出しましょう。友人や知人にはメールでもOK
・自慢や不快に思われないように考えてメッセージを書きましょう。
メールなどで簡単にお知らせできますが、はがきが届くと気にかけてもらえていると感じ、嬉しいと思う方が多いですよ。手間がかかりますが、はがきでお知らせをする方が丁寧で良いと思います。