十五夜の「お月見」にはきれいなお月様を眺めながらお団子を食べるという方も多いと思います。
お月見=お団子
というイメージがある方もいると思いますが、なぜ十五夜の日には「月見団子」をお供えするのでしょうか?
ピラミッドのように積まれているお団子を想像する方も少なくないと思いますが、その数や並べ方も決まっているのでしょうか?
月見団子に込められている意味、数、飾り方などの疑問をスッキリ解決できるように詳しく「月見団子」についてまとめました。
簡単な月見団子レシピもご紹介していますので、お月見準備の参考にしてくださいね。
Contents
お月見団子を飾る意味や由来は?
十五夜とは?
そもそも、『十五夜』とは「満月の日」のことをさしています。
月は満ち欠けを繰り返しており、新月から満月になるまでに約15日かかり、そこから満月のことを「十五夜」と呼んでいます。
満月は年に12回(うるう年は13回)ありますが、中でも旧暦8月15日(現在の9月20日頃)は1年で1番明るくてきれいな満月を見ることができるとされています。
秋の夜は空気が澄んでいて月がとてもきれいに見えるので、9月20日頃の満月には「お月見」をして月を眺めて楽しむようになりました。
*詳しく「お月見」の由来などについて知りたい方はこちらをご覧ください↓
なぜ十五夜には「月見団子」を供えるの?由来や意味は?
お月見の時には「月見団子」という団子をお供えしますよね。
私が小さい頃は、「真ん丸なお月様の形に似ているから飾る」のだと思っていましたがちゃんと意味があるんですよ!
十五夜の日には、月見団子の他にも、ススキや、その時期に収穫した農作物をお供えします。
飾っているのではなく、お月様にお供えしているんです。
今の月見団子は、白玉粉などで作る方が多いと思いますが、昔は「お米」を使って丸い団子を作っていました。
お米は日本人にとってとても大切なもので、豊作の祈願と収穫の感謝を込めてお供えします。
十五夜の時期には、稲が育ち、間もなく収穫が始まる頃。
農作物の収穫期と重なることから、無事に収穫できることに感謝し、豊作を祈願するという意味を込めて昔の人はお月様に食べ物やススキをお供えしていました。
昔は今のように電気がありませんでしたので、夜遅くまで農作物の収穫をするときには月明かりは大きな助けとなっていたのです。
十五夜にススキを供える意味は?
お月見団子と一緒にススキをお供えするのはなぜなのでしょうか?
ススキは、お米が取れる稲穂に形や見た目が似ていることから飾られるようになったと言われています。
昔の方にとってお米はとても大切なものだったので、農作物が無事に収穫できたことへの感謝と来年への豊作の祈願のために備えられたようですね。
今でも、ススキの代わりに本物の稲穂をお月見団子と一緒に飾ることもあるそうです。
十五夜の月見団子の数はいくつ?並べ方や供え方は?
十五夜の月見団子の数はいくつ?
月見団子の数は、12個、15個のどちらかがよいとされています。
それぞれの理由をまとめました。
15個:十五夜にちなんで。15を簡略して5個にする場合もある
12個:1年の満月の数に合わせて(閏年は13個)
特に、どちらが良いなど決まりはありませんので、準備しやすい方で数を決めると良いと思います。
*ちなみに、「十三夜」の日にお月見をされるなら13個(または3個)が良いとされています。
「十三夜」とは、十五夜から約1か月後に巡ってくる満月の日で、十五夜に次いで美しい月だといわれています。
昔から十三夜も大切にされ、お供えものをしていました。
十五夜と十三夜のどちらもお供えをすると縁起が良いと言われています。
十五夜の月見団子の並べ方?
月見団子を飾る時は、以下のように並べて飾ってください。
15個の場合
一段目…9個(3×3)、二段目…4個(2×2)、三段目…2個
*三段目の2個は、正面から見て縦に2個並べます。
横に2個並べると仏事になります。
12個の場合
一段目…9個(3×3)、二段目…3個
5個の場合
一段目…4個(2×2)、二段目…1個
団子はピラミッドのように積んで供えます。
これは一番上の団子が霊界との懸け橋になると考えられているからです。
お月見団子の供え方は?
お供えの器は、本来は「三方(さんぽう)」に白い紙を敷いてお供えします。
三方は折敷に台がついたお供え用の器で、神事では白木でできた三方を用います。
ただ、三方がある家庭は少ないと思いますので、ない場合はお盆やお皿にお供えすれば大丈夫です。
白い紙は、習字の半紙、天ぷら紙などで良いです。
これを機に三宝を準備したいという方はネット通販だとすぐに見つかりますよ!
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【月見団子を飾る場所は?】
月見だんごは、お月様から見えるところか床の間にお供えしましょう。
お月様から見て右側に月見団子、左側にススキや野菜をお供えします。
これは、日本古来の考え方によるもので、左の方が上位を表しているので、自然界にあるススキや野菜を上位である左に置き、人工的に人の手によって作られた団子は右側に置く方が良いとされています。
月見団子の大きさや形は?
月見団子の大きさは、特に決まりなどはありませんが、十五夜にちなんで一寸五分(約4.5cm)が縁起が良いとされています。
お団子の形は、お月様に見立てて真ん丸が良いように思いますが、真ん丸のお団子は亡くなった方の枕元にお供えする「枕だんご」に通じるので少し形をつぶした方が良いとされています。
地域によって団子の種類や形も異なっています。
関西で多いのは、先を少し細くして「里芋」のような形にしたもの。
お月見の時期に収穫できる里芋の形に見立てていると言われています。
画像引用:https://kinarino.jp/
簡単な月見団子の作り方レシピおすすめ5選!!
もちもちやわらかお月見団子
材料は、たったの2つ!!
時間が経ってもかたくならないので、供えた後でも美味しくいただけます。
■材料 (大15個分)
白玉粉 1袋(150g)
絹ごし豆腐 225g
* 白玉粉 : 絹ごし豆腐=1 : 1.5
作り方はこちら↓
材料2つ♪もちもちやわらかお月見団子
関西風お月見団子
冷めても柔らかくて美味しいです。
関西ではこのような月見団子がよく食べられます。
■材料(一口大16個分)
白玉粉 170g
絹ごし豆腐150g
水約50cc
こしあん(市販のもの)200g
作り方はこちら↓
関西風☆お月見団子
簡単もちもち 上新粉で月見団子
簡単でとても美味しいと人気のレシピ!
もちもちで小さいお子さんにもおすすめです。
■材料(うずらサイズ約30個分)
上新粉 200g
砂糖20g
熱湯200cc
作り方はこちら↓
簡単!モチモチ 上新粉でお月見団子☆
みたらしお月見だんご
残ったご飯を使ってつくるお団子です。
みたらし味で美味しいですよ!
■材料(15~16個分)
ごはん400g
片栗粉 大さじ1
水適量
○砂糖大さじ4
○しょうゆ大さじ2
○水大さじ6
○片栗粉 小さじ2
作り方はこちら↓
みたらしお月見だんご
かぼちゃ入り 黄色い月見団子
お月様のような黄色のまんまるだんごです。
見た目きれいでお月見におすすめですね。
■材料(15個)
米粉(上新粉でもOK) 100g
砂糖大さじ3
かぼちゃ(正味)70g(マッシュで50g位)
熱湯90cc
作り方はこちら↓
かぼちゃ入り! 黄色い月見団子
まとめ
お月見の日には、お月様に手作りの月見団子をお供えしてくださいね。
お供えした後は、きれいな月を見ながらゆっくりおいしいお団子をいただいて秋の夜を楽しんでください。
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