秋は月がきれいに見えるので「お月見」を楽しむ方も多いと思います。
1年で最も月が美しく見えると言われる「お月見」の日はいつかご存知ですか?
実は、毎年その日は異なっているのですよ!
お月見には団子やススキなどをお供えします。
2018年のお月見の日や、意味や由来についてもまとめていますので、ぜひ参考にお子様などにお話されると良いと思います。
Contents
2018年のお月見はいつ?
お月見とは?
「お月見」とは、月を眺めて楽しむことです。
この日は、
- 「中秋の名月」
- 「十五夜」
- 「芋の名月」
などとも呼ばれ、お団子やお餅、ススキ、サトイモなどをお供えして月を眺めます。
「十五夜」とは、「満月の日」のことをさしています。
月は満ち欠けを繰り返しており、新月から満月になるまでに約15日かかり、そこから満月のことを「十五夜」と呼んでいます。
満月は年に12回(うるう年は13回)ありますが、中でも旧暦8月15日(現在の9月20日頃)は1年で1番明るくてきれいな満月を見ることができるので月を眺めて楽しむようになったようです。
秋は空が澄んでいるので、月が明るく美しく見られるのですね!
お月見はいつ?2018年は?
お月見は、旧暦の8月15日頃(現在では9月20日頃)の満月の日におこないます。
毎年少しずつズレができるので、毎年同じ日にはならないのです。
2018年のお月見は、9月24日(月)です。
お月見のことを「中秋の名月」とも呼びますが、「中秋の名月」とは秋のちょうど真ん中の日のことを「中秋」と言います。
ですから、お月見をするのは「秋のちょうど真ん中の満月が出る日」ということになります。
かつて使われていた旧暦では、
- 1月~3月 ⇒ 春
- 4月~6月 ⇒ 夏
- 7月~9月 ⇒ 秋
- 10月~12月 ⇒ 冬
と決まっていました。
秋である【7月、8月、9月】の真ん中は8月ですよね。
さらに8月の真ん中、15日ごろが秋のちょうど真ん中の日にあたります。
旧暦の8月15日頃の満月の出る日が「中秋の名月」ということになります。
お月見の由来を簡単にご紹介!
お月見は、平安時代に中国から伝わり、日本の貴族の間に広まりました。
その頃のお月見は、貴族が月を眺めながら宴を楽しむという行事でした。
庶民も広く十五夜を楽しむようになったのは、江戸時代に入ってからだといわれます。
貴族のようにただ月を眺めるのではなく、豊作を願う収穫祭を行う日として庶民に親しまれるようになりました。
十五夜の時期には、稲が育ち、間もなく収穫が始まる時期。
農作物の収穫期と重なることから、無事に収穫できることに感謝し、豊作を祈願する日として広まっていきました。
また、この日は月に感謝する日でもあったようです。
農作物の収穫は、夜遅くまでかかることもありましたが、昔は今のように電気がありません。
電気がない中での農作業にとって、月明かりは大きな助けとなっていました。
そのため、この日には月に感謝を捧げるためにお供え物をします。
現代でもその風習が残り、お月見の日には月見団子や農作物をお供えするのです。
お月見でお供えする物の意味や由来は?
地域によって違いがありますが、お月見の時にはお供えするものがあります。
お供え物には一つ一つに意味が込められていますよ。
月見団子
お米を使って、丸い団子を月に見立て作ります。
お米は日本人にとってとても大切なもので、豊作の祈願と収穫の感謝を込めてお供えします。
団子はピラミッドのように積んで供えます。
これは一番上の団子が霊界との懸け橋になると考えられていたからです。
大きさは、十五夜にちなんで一寸五分(約4.5cm)が縁起が良いとされています。
お供えする数は、
- 十五夜にちなんで15個
- その年の月数(12個、うるう年は13個)
など、2つの説がありますので準備しやすい数を作ってくださいね。
関連記事 お月見団子を飾る意味や由来は?数や並べ方、お供え方も紹介!
ススキ
ススキは秋の七草の1つです。
白い尾花が稲穂に似ていることから、お米の豊作を願って飾られます。
ススキには魔除けの力があるともいわれていますよ。
また、ススキは神様がおりてくる依り代とも考えられています。
5本、もしくは15本を花瓶などに差してお供えします。
農作物
里芋、栗、枝豆など収穫されたばかりの農作物を供え、豊作の祈願、感謝をします。
中でも里芋を供えるのは一般的で、お月見のことを「芋の名月」と呼ぶのはここからきているようです。
秋に収穫される柿、ぶどうなどの果物などもよくお供えされます。
ぶどうなどのツものの果物は、神様とのつながりを強くしてくれる縁起の良いお供えものだと考えられています。
お月見は「十三夜」と「十日夜」も楽しもう!
お月見は「十五夜」は1年で1番きれいな月が見ることができるのでお月見には最適だとされていますが、「十三夜」と「十日夜」にもお月見をすると良いと言われています。
十五夜があいにくの天気で月がきれいに見れない年もありますよね。
そんな時には、「十三夜」や「十日夜」に満月を見るときれいな月を見ることができます。
それぞれどのような日なのかをまとめました。
十三夜とは?2018年はいつ?
十三夜の読み方は「じゅうさんや」です。
十三夜は、十五夜の約1ヶ月後に巡ってくる月のことをいいます。
十五夜のことは「中秋の名月」ともいいますが、十三夜のことは「後の名月(のちのめいげつ)」や「後の月(のちのつき)」と呼んだりもします。
この日には、お月様に栗や大豆、枝豆などをお供えすることから「栗名月」「豆名月」とも呼ばれたりもします。
2018年の十三夜は、10月21日(日)です。
十三夜は、十五夜に比べて晴れることが多いようで、わりときれいに月が見えることができると思います。
十日夜とは?2018年はいつ?
十日夜の読み方は「とおかんや」です。
十日夜は、主に東日本で行われる収穫祭のことをいいます。
稲の収穫を祝って餅を食べたり、稲刈り後のわらを使って「わら鉄砲」を作り地面をたたく行事が行われます。
わら鉄砲で地面をたたくのは地の神様を励ます意味や、農作物に悪さをするモグラを追い払うという意味があるそうです。
十日夜でも、お月様に米や餅、ススキなどをお供えしますが、「収穫祭」という意味が強いことから果物や野菜などをお供えすることも多いようですよ。
2018年の十日夜は、11月17日(土)です。
ちなみに、「十五夜」「十三夜」「十日夜」の3日ともお月見をすると縁起が良いと昔から言われています。
3回のお月見できれいな月が見ることができれば、良いことありそうですね!
まとめ
秋は月がとてもきれいに見えます。
農業をしていない家庭の方も、この日は普段食べているお米や農作物をいただけることに感謝したり、月明かりに感謝できる日になれば良いですね。
中秋の名月の日には、お団子やススキなどを準備して家族みんなでお月見が楽しんでくださいね。
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