運動会といえば「春」と「秋」どちらのイメージがありますか?
筆者が学生の頃は、秋に運動会をしていたので「運動会=秋の行事」というイメージがあります。
しかし、最近では春に運動会をする学校が増えているのをご存知でしょうか?
秋に運動会をしていた学校でも春に行うようになっていっているんだとか…。
なぜ運動会が秋から春になったのかについてまとめました。
Contents
運動会を秋にしていた理由とは?
昔は、運動会は春と秋に2回するところが多かった!
秋は「スポーツの秋」と言ったり、「体育の日」があったりするため秋の運動会がメインでしたが、運動会は春と秋の2回行われていたところが多かったそうです。(1970~80年代頃)春と秋は1年の中でも、比較的過ごしやすい気候で、運動をするのには良い季節です。
しかし、1990年代に週休二日制が導入され始め、土曜日に学校に行かなくなった影響で授業日の確保が難しくなっていきました。授業日数の確保のために行事を減らさないといけなくなり、春と秋の運動会のどちらかをやめる学校が増えていったようです。
地域の気候などで春と秋のどちらか年に1回運動会を行うようになった学校が多い中、今でも春と秋の2回運動会を行う学校もありますよ。
運動会が秋に行われるようになった理由は?
年に1回の運動会を行う学校では、一部の地域ではもともと春に運動会を行うところもあります。
北海道は、秋は天候が悪く、農家にとってもゆとりのある時期という理由から5月下旬~6月上旬までの開催が圧倒的に多いそうです。
北海道以外の地域では、運動会が年に1回になると秋に運動会を開催する地域が多かったようです。
昔は今と違い農家の方が多くいらっしゃいました。
春は田植えなどで忙しい時期だったので、比較的秋の方がゆとりがあったようで、そういった家庭の都合を考えて秋に開催する学校が多かったようです。また、10月には「体育の日」があり、スポーツに親しむ日があることから秋の開催が多いと言われています。
春に運動会をするようになった理由は?
昔は秋に運動会をしていた学校でも、最近では春に開催するようになっている学校が増えています。
自分たちが秋に運動会をしていた年代の方々は「なぜ?」と思われている方も多いでしょう。
では、その理由を調べてみました!
【運動会を春にする理由】
・熱中症対策
・台風や雨の影響を避ける
・行事の分散化
・受験勉強の時期を考えて
・クラスの仲を深める
熱中症対策
秋に運動会を行う場合、夏休みが開けてすぐに練習が始まります。9月といってもまだまだ日中は暑く、練習中に熱中症になってしまう恐れがあります。
教員がこまめに水分補給を促しても水分を摂らない子供もいますし、暑さから練習を嫌う子もいるといいます。
春であれば、秋に比べると比較的過ごしやすい気候で熱中症の影響も少ないと言われています。
台風や雨の影響を避ける
9月は1年の中でも1番降水量が多く、台風の心配もあります。
雨や台風の影響で外での練習が出来なくなってしまったり、運動会本番の日程が延期や中止になってしまう場合もあります。せっかく楽しみにしていた保護者の方はガッカリ、ということも多いようです。
秋に比べると梅雨が始まる前の5月は降水量が少なく、台風の心配も少ないといわれています。
もともと室内で行う場合は良いですが、運動場で行う学校が多いので天気の影響をできるだけ少なくしたいという理由があるようです。
行事の分散化
秋には文化祭や合唱コンクールなど1年の中でも行事が多いです。
行事に向けての活動が多くなり、授業が進まなくなるというこもなども考えて比較的行事の少ない春に運動会を開催するようになっている学校もあるそうです。
受験勉強の時期を考えて
最近では小学校でも受験をされる方が増えています。
秋頃からは運動会の練習よりも勉強を優先したいと思っている方も多くなってきています。
受験勉強に追われている時に、他のことに集中できないと思っている方もいることを考えて秋から変更しているという理由も考えられます。
クラスの仲を深める
新しいクラスになりまだクラスの友達のことを良く知らない、仲もまだ深まっていない場合が多いです。
運動会という行事を通して、クラスの友達と話したり関わったりする機会ができ、クラスでも団結力も深まります。
これから1年間過ごす仲間ですから、早くクラスの仲を深めることで良い雰囲気の中で授業ができたり学校生活が送れるようになりますね。
春に運動会をすることのデメリットはある?
先ほどお伝えしたような理由から、秋から春に運動会を開催するようになっている所が増えている一方で、まだ秋に行う学校の方が全国的には多いようです。
昔からの伝統だから、運動会は秋というイメージが強いから、という点から春に変更したくてもできないというところもあるんだとか。
秋から春に運動会をするようになると、良いことばかりなのでしょうか?
デメリットもあげられていたので少しご紹介しておきます。
クラスの団結力がない
新しいクラスになったばかりで、クラスメイト同士の連携がうまくいかずにまとまりがなかったり、互いに気を遣っている様子があったり・・・
秋に運動会をする場合はある程度クラスもまとまっており、全員で作り上げている感じがして、応援で見に来ている保護者に方にとっては見ごたえがあるそうです。
体力的な成長はさることながら、6年生は学校を引っ張る立場としての意識が強くなり、秋開催が締まった内容の運動会になるという。「マンネリ化しがちな授業のスイッチを切り替えてリフレッシュするためにも、1つの目標となる運動会は年度半ばの秋がいい」との意見もあった。
引用:佐賀新聞
上記のような意見もあるそう、運動会を秋のままにしている学校も多いそうです。
今後、さらに温暖化が進むと熱中症の心配も大きくなりますし、春に運動会を開催するところが増えていきそうですね。
保護者の方にとっては、お子さんの成長を見れる年間の中でも大きな行事だと思いますので、春に運動会があるところは上記のような理由から春に開催しているんだな、くらいに思っておくと良いと思います。
開催時期に合わせて、お子さんの成長を撮影できるようなビデオカメラなどは早めに準備するようにしてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
秋から春に開催時期が変わっていっている理由がお分かりいただけたかと思います。
開催時期が春、秋どちらであってもお子さんの運動会は1年の成長を見ることができるので親にとっては楽しみなものだと思います。家族みんなでお子さんの活躍を見に行き、応援してあげてくださいね。