最近、春になると聞くようになる「イースター」という言葉。様々なところでイベントが行なわれたり、イースターの商品が街にたくさん出回りますがその意味や由来はご存知でしょうか?
卵やウサギのモチーフのものが多くありますが、それぞれに意味があるんですよ。イースターは2010年代から流行だしたのでまだまだ日本人には馴染みがなく、知らない方も多いようです。私自身イースターについて知らないことが多かったので、今回は自分の勉強もかねてまとめてみました!
Contents
イースターの由来は?
イースターとは?
イースターとは、キリスト教において最も重要な祭りと言われており、十字架にかけられて死んだイエス・キリストが三日後に復活したことを記念したことを祝う復活祭のことです。
キリスト教の教会などで特別な礼拝が行われたり、国によって様々な習慣や行事があります。
基本的にイースター祭は『春分の日の後の、最初の満月の次の日曜日』に行われます。 何故ならキリストが復活したのは日曜日であったからです。
日曜日であることには変わりませんが、毎年違う日になってしまうようです。
ちなみに2018年のイースターは4月1日ですよ!
日本でのイースター
日本では、2010年代になってから東京ディズニーランドやUSJなどでイベントが始まり、若者を中心に流行ってきているようです。ただし、日本がキリスト教国ではないということもあり、これらのイベントは宗教的色彩は大幅に薄められています。
最近ではお菓子メーカーや百貨店などもイースター商戦に力をいれてきているので、日本でもこれからどんどん流行してきそうですね。
イースターの名前の由来
この復活祭は、国によって呼び方が違うようです。
英語 :イースター
ドイツ語 :オースタン
ギリシャ語:パスハ
「イースター」および「オースタン」という呼び方をするようになったの、ゲルマン神話の春の女神「エオストレ」の名前や、春の月名「エオストレモナト」に由来していると言われています。
寒さ厳しい冬の時期を過ぎ、緑が芽吹き、たくさんの命が繁殖する春の時期への移り変わりが、十字架に架けられ死んだ後に復活したイエス・キリストのイメージと重なり、統合されたと言われています。
ただしこの説も確実ではなそうです。
イースターの卵やうさぎの意味は?
イースターでは、卵やうさぎのモチーフのものがたくさんありますよね。その卵やうさぎにもちゃんとした意味があるようです。それぞれの意味についてまとめました。
イースターの卵の意味
イースターで使われる卵のことを、「イースター・エッグ」と呼びます。
イースター・エッグは復活祭の休日もしくは春を祝うための、特別に飾り付けられた卵のことです。
キリスト教では、卵は命の誕生を意味する重要なものとして教えられています。見た目には動かない卵から新しい生命が生まれ出ることから、昔から「豊穣のシンボル」、「死と復活の象徴」とされています。
ひよこが卵の殻を破り出てくるように、「キリストも死という殻を破って復活した」という意味が、イースターエッグには込められています。
イースターの卵は赤色やカラフルなものが多い
イースターで使われるイースター・エッグはキリストに新しい命が宿ったお祝いなので、赤色やカラフルに装飾するのが普通です。
赤く染められる事が多いのは、その赤い色は十字架上で流されたキリストの血の色と、血は生命を表すことから復活の喜びを表すと言われています。
ほかには、キリストの死と復活を見届けたマリアという聖人が皇帝に死んだキリストが復活したことを伝えたところ、「キリストが復活することは白い卵が赤くなる以上にありえない」といったそうです。ところがその途端、マリアの持参した白い卵が、真っ赤に染まったということから、イースター・エッグを赤色にするようになったとも言われています。
様々な国によって装飾も違うようです。
↑クロアチアのイースター・エッグ
画像:Wikipedia
イースターのうさぎの意味は?
イースターのうさぎは、イースターバニーと呼ばれています。
1回の出産で多数の命を誕生させるうさぎは、昔から「繁栄、多産の象徴」と言われ、イースターエッグを運んできたのがイースターバニーとされています。
イースターバニーの起源はドイツで、以下のように説明されています。
当初はドイツのルーテル教徒から広がったもので、野ウサギが裁判官の役を演じて復活祭の季節の始めに、子供たちが良い子だったか反抗的なふるまいだったかを評価していた。
イースター・バニーは、しばしば服を着た姿で表現される。伝承によれば、このウサギは、カラフルな卵やキャンディ、ときにはおもちゃをバスケットに入れて子供たちの家に届けるという。祝日の前夜に子供たちに贈り物を届けるという点では、イースター・バニーはサンタクロースに似ている。
引用:Wikipedia
起源となったドイツでは、イースターの朝に小さな子供たちが色とりどりのイースターエッグを探すために家や庭を駆け回るそうですよ。
イースターはどんなことをして祝う祭り?
イースターがキリストの復活祭であることは分かりましたが、どんなことをしてお祝いをするのでしょうか?海外でのお祝いの内容をまとめましたので、日本でイースターを楽しみたい方は参考にしてみてください。
イースターは家族でごちそうを食べる日
イースターは、クリスマスと同様に家族が集まり、ご馳走(イースター・ディナー)を食べます。
敬虔なクリスチャンは、イースターの40日前の水曜日からイースターの前日までの期間、肉を断食して過ごします。
イースターは断食の解禁日ですから、肉料理や動物性食品を並べてお祝いするようです。
また、卵、バター、乳などをふんだんに使った復活祭独特の菓子パンやケーキも作られます。家畜を飼っている家庭では、断食の間に食べられずにたまっていた卵をまとめて消費するという理由もあるようですよ。
↓スウェーデンの復活祭の食卓です。
画像:Wikipedia
イースターエッグを作ったり、遊んだりする
イースターの日には、イースターのお祝いに欠かせない卵を使ったイベントや遊びが行われます。
イースターエッグを作って家に飾ったり、持ち寄ったりするようです。家族でイースターエッグを作ることもイースターの楽しみの一つだそうです。
地域によっては、「エッグハント」や「エッグロール」というイースターエッグを使った遊びもされるそうです。これは子どもたちに大人気のイベントなようです。
エッグハント
隠しておいた卵を探し出す、という遊びです。
参加する子どもはパステルカラーの服を着て、卵を入れるバスケットを持って参加します。
元来は染めたり塗ったりしたゆで卵を使っていましたが、現代では、チョコレートで作られた卵や、プラスチックの卵型のケースにジェリービーンズなどのキャンディを詰めたものを使ったりするようです。プラスチックの卵には現金を入れることもあり、参加者は本気で参加するようです。
画像:parc-floral
エッグロール
エッグロールとは卵を割らずに転がす遊びのことです。
イースターエッグを大き目のスプーンを使って、転がしながしながら、割らないようにゴールを目指します。
ホワイトハウスでも恒例で開催されることで有名なイベントです。卵はまっすぐ転がらないので、とっても盛り上がるみたいですよ。
イースターの礼拝
復活祭は教会暦において、移動祭日と呼ばれ最も重要な祭り(祝日)と位置づけられれており、教会などでは特別な礼拝が行われます。
日本のキリスト教の教会や、キリスト教の学校などでも特別礼拝が行われます。歌を歌ったり、聖書を読んだり楽しいイベントのように行われていることろもるようですので、興味のある方は近くの教会に行ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
・イースターとは、キリストの復活祭でキリスト教の国や地域でお祝いするもの。
・毎年日にちは変わるもので、2018年は4月1日がイースター。
・卵やうさぎには「豊穣のシンボル」など意味が込められている
・イースターにはごちそうを食べ、イースターエッグを使ったイベントでお祝いしましょう
日本ではまだまだ馴染みはありませんが、これからどんどん流行ってくると思いますよ!日本でもイースターの行事を楽しんでくださいね。
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