「お盆」は、日本では「正月」と同じくらい大切な行事とされています。
お盆の時期には、1年に一度先祖の霊を迎えて供養するために、「お盆飾り」を飾ったり、お供え物をしたりするのが習わしになっています。
1年に一度のことなので、お盆飾りの飾り方が分からない、という方もいらっっしゃると思いますので、お盆飾りの飾り方や飾る期間などについて詳しくまとめました!
また、お盆飾りには一つ一つに意味があります。
ご先祖様をお迎えするためのお盆飾りの意味や飾り方などについて解説したいと思います。
お盆飾りの飾り方は?
お盆(おぼん)とは、一年に一度先祖や亡くなった人たちが浄土から私たちのもとに戻ってくる期間とされています。
このお盆の期間には、先祖の霊が迷わず家に帰って来られるようにお迎えをし、戻ってこられた先祖を供養します。
お盆が終わるとお送りするまでがお盆の期間だと言われています。
先祖の霊を迎える時に「お盆飾り」を飾って迎えるのが習わしとなっています。
お盆飾りは地域や家庭によって飾り方も様々です。
家庭や地域の伝統があるところも多いので、それぞれの家庭に合わせた飾り方をされると良いと思いますよ。
ここでは、一般的なお盆飾りの飾り方をご紹介したいと思います。
画像引用:http://kyotocf.com/column/goshokoichiro/bon-syoryodana/
お盆飾りの飾り方
・まずは、「精霊棚(盆棚)」と呼ばれるひな壇や小机を仏壇の前に設置します。
その上に「マコモ」の敷物を敷きます。
・お位牌は机の中央、盆花、なすの牛、きゅうりの馬、季節の果物や野菜などをお供えします。
・盆棚の四隅に笹竹を立てて、その笹竹に縄を張ります。
その縄にそうめん、さや付きの豆、ほおずきなどを吊るす地域もあるようです。
お盆飾りのそれぞれの意味は?
仏教の宗派や地域などによって飾り方や飾り物に違いがあります。
ここでは一例を取り上げてそれぞれの飾り物に込められた意味を説明していきたいと思います。
ほおずき
盆提灯と形が似ていることから、先祖の霊が迷わず帰ってこられるように目印になるように飾られます。「迎え火」に由来していると言われています。
そうめん
先祖が浄土に変える時に、荷物を背負う紐の代わりになるという考えや、喜びが細く長く続くようにという意味があります。
なすの牛、きゅうりの馬
これは「精霊馬」と呼ばれるもので、先祖が移動の時に使う乗り物とされています。
きゅうりの馬・・・足の速い馬に乗ることで、先祖の霊が少しでも早くこの世に戻って来れるようにという願いが込められている
なすの牛・・・歩みのゆっくりな牛に乗ることで、あの世にゆっくりと戻って行けるようにという願いが込められている
盆花
盆棚に飾るお花のことをさします。
盆花には、桔梗、萩、山百合、なでしこなどが使用されることも多いですが、亡くなった方の好きな花を飾っても良いとされています。
生花
お清めの意味があり、先祖や生きている方の心を清めるという意味があります。
水の子
蓮の葉を器に盛り付け、その上にナスやキュウリをサイの目刻んで洗ったお米と混ぜ合わせます。
帰る家のない霊や供養してもらえない霊など全ての霊が供養できるようにと意味があります。
皆さんに行き渡るように、たくさんのお米や野菜の粒をお供えするそうです。
画像引用:https://ameblo.jp/kamisamakotodama/entry-12188893068.html
マコモ
イネ科の草を敷いた部分をマコモのござと呼びます。
お釈迦様がマコモで編んだ寝床に病人を寝かせて治療されたと言われていることから盆棚の下に敷かれるようになりました。
笹竹
笹竹には結界を張るためという説があります。
縄もこの笹竹に張り、縄と笹竹で結界を張ります。
季節の果物・お膳など
たくさんの食べ物をお供えするのは、飢えた先祖の供養のため。
お盆飾りはいつからいつまで飾る?
精霊棚(盆棚)は、盆迎えの前日の12日の夜か13日の朝に、仏壇を清めてからつくるのが習わしになっています。
飾り始め:遅くても13日の朝までに
飾る期間:13日~16日
片付け:16日の送り火が終わった後
精霊棚(盆棚)は翌日の17日に取り外しましょう。
お盆が7月のところ、8月のところはこの日にちで飾られると良いでしょう。
【お盆飾りの処分方法は?】
お盆飾りは基本的にゴミとして捨てても大丈夫です。
しかし、先祖の霊を迎えるために供えたものを捨てるということに抵抗がある方も少なくないと思います。
その場合は白い紙(半紙やキッチンペーパー)に包んでからゴミとして処分するか、塩で清めてから処分すると良いでしょう。
なすやキュウリなどの食べ物は土に埋めるという処分方法もありますよ!
まとめ
お盆飾りの飾りの飾り方は家庭や地域によって様々です。
また、マンションなどではスペースも限られると思いますので、ご家庭に合った飾り方をされると良いと思います。
先祖の霊をお迎えして供養する気持ちが大切ですので、今回紹介した例を参考に飾ってみてくださいね。
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