マインドフルネス

マインドフルネス研修の始まりはグーグル?どのように広まったの?

投稿日:2017年10月21日 更新日:

マインドフルネスという言葉を聞いたとき、ほとんどの確率で一緒についてくるキーワードがグーグルという企業名です。グーグルと言えば、泣く子も黙る、世界の超一流企業。我々はグーグル先生なんて読んだりしていますが・・・(笑)実は昨今日本でも広がりを見せているマインドフルネスは、グーグルが広めたと言っても過言ではないのです。


グーグルのマインドフルネス研修 SIY

2000年代、グーグル社がマインドフルネスの研修を取り入れました。グーグル社は創業以来、飛ぶ鳥を落とす勢いで発展を続けていたのですが、しばらくして伸び悩む時期に入るんです。その理由を分析すると、それはグーグル社の社員一人ひとりのマインドの低下によるものだということが分かったのです。

グーグル社員一人ひとりのマインドの洗い出し

グーグルという世界の中でも超トップクラスの企業には世界中からエリートと呼ばれる人たちが集められます。そのような人たちが集まれば、当然そこにも人間関係をはじめとした様々な軋轢が生じてくるんです。そんなこともあってか、グーグル社全体としても売り上げも伸び悩んでいたとのこと。そんな時、上層部が社員一人ひとりにヒアリングを行ったんです。それらを聞いているとある一つの特徴が出てきたんです。彼らの悩みは、その場所にはないのに、実際に起こってないにも関わらず、勝手に自分自身で作りだしてしまっているということだったんです。

私たちでもあると思いませんか?とても心配していたことが、結局蓋を開けてみたら大したこと無かったという経験が。そのようなことから、グーグルの社員たちは自らのパフォーマンスを下げてしまっていたんです。このことを知った幹部クラスの社員が、研修に自分が行っていたヨガや瞑想の要素を取りいれてみては、という話になったんです。これが昨今のマインドフルネスブームのきっかけとなったのです。

マインドフルネス研修の誕生 その名もSIY

そのような経緯があり、グーグルはマインドフルネス研修を導入してみることにしたんです。(余談ですが、このあたりがさすがグーグルという感じがしますよね!常識、古い慣習にとらわれず良いと思われるもの、未知なものはとにかくやってみる、というお手本です)

その名もSIY。

SERCH INSIDE YOURSELFの略です。私達日本人から見れば、なんかカッコ良さそうな名前に感じますが、この名前をつけた当のグーグル社員たちから、最初は爆笑ものだったそうです。

日本語訳にすると、”自分の中で検索する”=自分自身で自分を探そう=

という意味になります。

確かに大々的行われる研修のプログラムの名前がそれだったら、何じゃそら?となるかもしれませんね(^_^;)最初は何じゃそら状態の名前だったのですが、みるみる成果を挙げてきて、それがグーグルの売り上げ上昇にもつながっていったのです。これは、スゴイ、ということで他の企業にも広まっていき、その広がりが日本にまでわたってきたというわけなんです。

SIYの凄いところとは?

グーグルのマインドフルネス研修SIYのスゴイところというのは、全て科学的に解明することができるという点なんです。太古より瞑想などの技術はあり、現代まで口伝をはじめとする様々な方法で伝わってきていましたが、その効果の科学的根拠は無かったのです。ところが、現代科学を象徴するAIを開発する際、どうしても人間の脳を調べる必要があったのです。人類が脳に対して詳しくなっていったのですね。その際、瞑想をしている時、脳でどのようなことが起こっているのか、ということを体系的にまとめ、それを研修プログラムとして導入したことにグーグルのマインドフルネス研修SIYの凄さを感じます。

グーグルの研修から広がりを見せるマインドフルネス

その研修の効果から、多くの企業からもマインドフルネスが注目を浴びるようになっていきます。歴史を紐解いていけば、過去の偉大な先人たちも自分を見つめる時間、すなわち瞑想を行っていたとの報告もあり、爆発的にその関心は高まっていきました。近年ではアップル創業者の故スティーブジョブズが一番に挙がるでしょう。彼は日本にお忍びでやってきて、禅の精神を学びにきていたのだとか。アップル社のアイフォンをはじめとするシンプルかつ高尚なデザインは禅の精神が多分に含まれているとまで言われています。彼自身、何か選択に迫られた時、常に自分と向き合う時間を作っていたようです。マインドフルネスですね。マインドフルネスは禅の要素も多く含んでいます。それらの宗教性を排除したものなのです。

現在ではグーグルだけではなく、様々な起業でマインドフルネスの研修が行われており、その効果も広く発揮されています。

各企業で取り入れられるマインドフルネス

下の映像は、NHKのサイエンスZEROで取り上げられたマインドフルネスの放送です。

冒頭で輪になって鐘の音を聞きながら瞑想をしているのはYAHOOの社員だとか。仕事前に気持ちを落ち着けるためにマインドフルネスを取り入れている様子が分かります。

ご覧になられてどうですか?一流の企業ではこのようなシステムをいち早く取り入れ、売り上げ向上につなげているのです。

日本でもこのマインドフルネスを研修に取り入れる流れは加速しています。「今年の研修にマインドフルネスが入ったんですが」いう話もちらほら聞きます。(2017年秋)もっともっとマインドフルネス旋風が日本企業にも起こることは時間の問題と言えそうです。

マインドフルネスの広まりは企業だけではなく・・・

売り上げの向上に多くを寄与したマインドフルネス。しかしその効果は企業という枠を超え、教育、政治、医療、介護と多岐に広がりを見せているのです。そもそも各会社で売り上げアップにつながった原因の大きなことは、一人ひとりの心を良好なものにしたからということが言えます。心に寄り添うということがこれまではできていなかったのです。目には見えない心が脳科学の発達により、可視化できるようになったことも大きいと言えるでしょう。

今後日本でも企業だけでなく様々な分野で活用が期待されているマインドフルネス。あなたの身近にも、そのブームはやってきているかもしれませんね。

 

まとめ

・昨今のマインドフルネスのブームはグーグルが研修として取り入れたことにより広まっていった。

・グーグルのマインドフルネス研修SIYがとてつもない成果を挙げたことで、他社も見習い、多くの企業が自社の従業員にマインドフルネスを取り入れている。

・企業だけでなくマインドフルネスの広がりは教育、政治、医療と多岐に渡っている。




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