マインドフルネス

マインドフルネス瞑想が認知症に有効な理由、そのやり方は?

投稿日:2017年10月24日 更新日:

最近(2017年秋)テレビ放映や雑誌などのメディアでもたくさんのマインドフルネス特集がなされています。数多くの効果があると言われているマインドフルネス。その中でも大きな注目を集めているものに認知症対策があります。これから日本でも認知症患者が続々と増えていくと言われています。その対策を一足先に講じておきたいものです。認知症対策にマインドフルネスが有効である根拠をお伝えします。


マインドフルネス瞑想が認知症対策に有効

マインドフルネスが認知症対策に有効である、ということが様々な研究から明らかになってきています。世界に目を向けると、すでにマインドフルネスを導入している介護施設もたくさんあるのです。外国人の高齢者が円を囲んで瞑想している様子もテレビなどで報じています。

ストレスが諸悪の根源

もちろん認知症だけではなく、全ての悪の根源にストレスが挙げられます。人間はストレスを感じるとそのストレスに対抗しようとするホルモンコルチゾールというものが分泌されます。そのコルチゾールが体の様々な部分を攻撃してしまうのですね。

ストレスがかかると攻撃を受ける体の器官とは?

認知症に関連する部位では大きく二つの器官があります。この二つの器官が攻撃されると、認知症に拍車がかかってしまうのです。

海馬

記憶を司る器官です。私たちが日ごろ体験した記憶を一時的にここに保存しておいて、夜寝ている時に整理するということが分かっています。この海馬という器官。ストレスにより小さくなってしまうということも分かっているんです。認知症、特に物忘れがひどくなってきている人、心辺りはありませんか?怒り、悲しみ、苦しみなどのひどいストレスを普段から感じている方は注意が必要です。物理的に海馬という器官が小さくなっているので、記憶できる量が限られてきてしまうのも仕方のない話です。物忘れが激しくなったという前に、余計なストレスがかかっていないかチェックが必要です。

テロメア

人間の染色体の端の方に構成されている複合タンパク質です。少し難しいので染色体の端っこの部分だな、くらいでよろしいかと思います。その部分にテロメアと呼ばれる部分があるのですが、この部分がなんと人間の寿命、老化を司っているということが最新の研究で明らかになってきているのです。このテロメア。分かりやすくするためにマッチ棒や靴紐にたとえられます。

(この靴紐の先の部分がテロメア)

テロメアがちびてくると寿命が縮まる、つまり老化していくということが分かっているんです。そして、驚くことに、このテロメアの摩耗を速めてしまうのも、ストレスが関係してるのではないか、ということで研究結果がまとまってきているのです。でも、これも何となく思い当たることありませんか?あなたの周りで、いつも不平不満を言って愚痴っぽい人。年齢より老けていません?そのような人はいつもストレスが溜まっているので、楽しいように見えませんし、体の中でも着実にこのようなことが起こっているのです。

マインドフルネスで諸悪の根源ストレスを撃退

体の中を見てもストレスは数多くの場所に影響を与えてしまっているのです。しかし、昨今の研究でマインドフルネスがストレス対策に有効であるということが分かっています。つまり、ストレスが減るということは、認知症に関連する二つの器官、海馬とテロメアへのダメージを防ぐことができるのです。この作用により、マインドフルネスが認知症に有効であるということが言えるのです。


マインドフルネス瞑想で海馬の大きさがUPする

また、先述の記憶を司る器官である海馬。この大きさがマインドフルネス瞑想をすることにより大きくなることも分かっているんです。2010年にハーバード大学が発表したデータでは8週間毎日20分ずつ瞑想を行った人たちの海馬の体積が5パーセント増えていたとのこと。また、脳幹や小脳などが大きくなっているのもMRIなどで分かっているようなのです。これは、物凄く画期的なことだと思いませんか?海馬が大きくなる、単純な話記憶力が良くなるのですね。認知症対策はもちろんのこと、学校教育でもどんどんマインドフルネス瞑想が成果を挙げているのがうなづけますね。

認知症対策!マインドフルネス瞑想以外のやり方

マインドフルネス瞑想にやり方は様々な種類があります。あなたが思い描く、座禅を組んで心を落ち着けてというようないわゆる瞑想でなくても、認知症対策におすすめのマインドフルネス瞑想以外のやり方を紹介します。家でその場でできるというのがとてもお手軽でいいですね。

おにぎりを30分かけて食べる

マインドフルネスでもよく紹介される食べる瞑想の一つですね。NHKためしてガッテンでも紹介されていた方法です。一つのおにぎりを思い切り注意深く観察しながら食べるというものです。おにぎりのにおい、形、色、をはじめとした様々なことを感じて味わい、それらが胃の中に消化されるまでの一連の流れをしっかりと意識します。あまりおいしい食べ方とは思えないですが(笑)、その効果は確かにでているようです。

散歩をする

散歩をすることも認知症対策にとても有効であるということも分かっています。散歩をしながら、季節の風や太陽光をはじめとする周りの雰囲気を思い切り感じるのです。散歩中に人と会い、お話をするのもいいかもしれませんね。

好きな趣味に打ち込む

趣味がある人はボケにくいということを耳にしたことはありませんか?これも巷で言われているように、しっかりと自分のやりたいことに打ち込むことができる人は脳の老化を遅らせることができているのです。ここでの趣味は巷で言われているような認知症対策に特化した趣味でなくてよいのです。本人が楽しい、嬉しい、ここちよいと感じることが重要なんです。その趣味に誇りを持ったり、その趣味に接することですがすがしさを感じることができれば尚のことです。

マインドフルネス瞑想で認知症になりにくい条件を創り出す

認知症の人とそうでない人とを比べた時、明らかに違うのは前頭葉と側頭葉の血流であると言われています。認知症の人はその血流が明らかに少ないのです。ですので、認知症対策には前頭葉と側頭葉に多くの血流を流すことが大切であるということが言えます。ではどのような時に前頭葉と側頭葉に血流が流れるのでしょうか。それは・・・

・自分の好きなことに熱中している時

・夢中で何かをしている時

なのです。これ、もちろんマインドフルネス瞑想でもそうですし、上記に紹介した様々な対策でも言えることだと思いませんか?

以前から言われていた認知症対策が、現代の科学からも根拠が挙がり、その効果が明らかになってきているのですね。今日あなたが行うマインドフルネス瞑想が、将来のあなたによい影響を及ぼすことは間違いなさそうです。

まとめ

・認知症対策にマインドフルネス瞑想は有効である。

・有効である根拠が海馬とテロメアの観点から説明が可能。

・マインドフルネス瞑想を含む認知症対策の具体的なやりかたのキーワードは’’自分の好きなことに熱中’’’’夢中で何かをする’’。




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