マインドフルネスという言葉を言うと、怪しい、とか胡散臭いといった声をたまに聞きます。そもそもマインドフルネスという言葉を聞いたことのない人にとってはマインドコントロールとかぶるようで、怪しさに拍車がかかっているようです。(2017年秋現在)マインドコントロールと言えば、一昔前に話題になった新興宗教をはじめとする団体が使っていたとかいないとかで取り上げれていましたが、マインドフルネスは当然それらとは全く違うものです。マインドフルネスのあやしさ、うさん臭さを晴らします♪。
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マインドフルネスは怪しくありません(笑)
そもそも、マインドフルネス。全く怪しくありません。マインドフルネスって何かな?と定義すると、瞑想やヨガの効果を科学的観点から解明して体系化し、宗教性を排除したもの、と言えます。マインドフルネスは禅の精神、手法をかなりの割合でベースにしています。例えば京都などの寺で禅体験を行う。全く怪しくありませんよね。それと同じことなのです。
マインドフルネスはマインドコントロールではないです。
私の勝手な推測ですが、おそらくマインドフルネスが怪しいという意見に拍車をかけているのはその名前に尽きると思うんです。よりによってマインドがつきますから・・・日本人はマインドコントロールという言葉に敏感です。もちろん、現代っ子?(平成10年以降産まれ)の人たちはあまり聞いたことがないそうですが、それより上の世代のあなたは、確実に聞いたことありますよね。そしてその言葉に付随する各種のイメージなどもだいたい日本人は同じものをもっていると思います。マインド何とかと聞くと、洗脳とか怪しいとか、とにかくよくない印象を持ちますよね・・・
余談になりますが、1990年代のオウム事件以来、スピリチュアル系、ヨガ系、瞑想系、マインド系というありとあらゆるものが日本中で敵対視され、廃除されていく傾向にあったのです。もちろん由緒正しくしっかりとした技法が残っていたものもあったのですが、それすらも怪しいの一言で片づけられてしまう時代が長く続きました。その名残がまだ若干日本に残っているのかもしれません。
グーグルが、ジョコビッチが・・・というと即座に風向きが変わる日本人
”グーグルがマインドフルネスの研修を取り入れて大成功している。”
このような話を聞くと、瞬く間に物事の印象が変わってしまうのですね。日本人は・・・
いいものはいいし悪いものは悪い。それだけの話なのですが、どうしても権威とか、周りの人が、ということに弱いです。この日本人の性質は個人的にはどうかとは思うのですが、やっぱり今ではどんどんマインドフルネスを日本に導入しているのも事実なのですね。その怪しいはずのマインドフルネスをグーグルが取り入れたとか、YAHOOも導入している、とかテニスのジョコビッチ選手も行っているとなると途端に印象が変わるのです。
これらのトップアスリートや企業の功績は事実ですし、現にマインドフルネスはここまで言われだしたのはハッキリ言ってグーグルの功績です。加えていうなら、あなたが持っているであろうアイフォンのデスクトップ画面にある、ヘルスケアというアプリにマインドフルネスが初期搭載されているのですよ。これももちろん怪しさが一瞬で吹き飛ぶ事実ではあります。(しつこいですが、そのようなことでコロコロ変わってしまう日本人の性質に関しては、同じ日本人として複雑な心境ではありますが)
じゃあマインドフルネスは胡散臭くはないのか?
一方、マインドフルネスは胡散臭くないのか?この質問に関しては、私は最もな意見だな、と思います。というのも、やはり我々現代人は目に見えないものをあまり信用しない傾向にありますからね。禅の精神、ヨガの技術を取り入れて瞑想を行うと言われても、そもそも禅の瞑想自体も胡散臭いですよ?と思っておられる方も多いと思います。私もそうでしたし・・・ただ目を瞑っているだけではないのですか?という感じですね。寺での瞑想体験をされた方に話を聞いても、そのような意見を聞くことがあります。
「目を瞑って、今を感じる?一体何を言っているのか分からなかったです。瞑想って眠くなる感じを創り出してリラックス状態に持っていくんですか?」と。
確かに外から見た感じだと分からないですからね。指導者の人にこんな感じだよ、と言われても胡散臭いな、と思ってしまうのは無理もないことかもしれません。そして、その指導者自体も、もしかしたらマインドフルネス瞑想を体感することができずに教えてしまっている可能性も否定できません。しかしそのような状況の中でも、徹底的に胡散臭くないと言える理由があるのですよ。それは・・・
科学的根拠がそろっている
瞑想状態になっている時、寝てしまっている時、ストレスを感じている時、などそれぞれの状況を科学的に分析して、脳波であるとかその時に出ているホルモンであるとか、そういった科学的根拠がそろっているのです。だから、現代ではただ目を瞑っているだけか、その時に瞑想が出来ているのかどうか、ということも測定することができるのです。
成果が出ている
また、実際にマインドフルネスを行って成果を挙げている企業、アスリート、ビジネスマン、教育関係、医療関係があるという動かしがたい事実があります。例えば上に挙げたグーグル社。マインドフルネスの研修SIYを行ったことにより、多大な恩恵を受けたと全世界に報告しています。例えばジョコビッチ選手。自身の著書の中で、マインドフルネスが自身のパフォーマンスを上げる上で必要不可欠な要素であることを述べています。
サーチ・インサイド・ユアセルフ 仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実 [ チャディー・メン・タン ]
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ジョコビッチの生まれ変わる食事
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まとめ
・マインドフルネスが怪しいと感じている理由の大きな要因はマインドコントロールと名前が似ているから。たまたまマインドが同じだけで全くの別物である。
・瞑想やヨガなど実際に見た目では分からない効果を科学的根拠をもとに体系化したものがマインドフルネス。よって胡散臭いどころか、全てそのエビデンスがそろっている。