雛人形は女の子の健やかな成長をお祝いしたり、子どもの身代りになって厄を引き受けてくれるものです。子どもが大きくなって飾らなくなった、古くなってきたから新しい物に替えたいなどの理由で雛人形を処分しようと思っている方もいらっしゃると思います。
そんな時にはどうやって処分をすればよいのでしょうか?厄を引き受けてくいれていた人形なので供養も必要なのでしょうか?
今回は、雛人形の処分の方法についてまとめました。
Contents
雛人形の処分の時期やタイミングは?
雛人形は何歳まで飾るもの?
女の子のいる家庭の多くには雛人形がありますが、雛人形を飾る期間については特に決まりはありません。
・子どもが小さい小学校の頃だけ
・成人する20歳まで
・お嫁にいくまで
・結婚してもずっと飾っている
など家庭によってさまざまです。
雛人形は「女の子の成長を願うもの、子どもの厄を引き受けてくれるもの」ですので、親からすれば何歳になっても、結婚しても娘の成長や健康は願うものなので、何歳になっても飾ってよいのです。
雛人形を処分するタイミングは?
最近では、マンションに住まれている方も多くなり大きな雛人形を飾らなくなってきていることもあり、結婚するときに実家に雛人形を置いて保管したままの方もいらっしゃるようです。
処分する理由として、
・いつまでもそのまま置いていてもカビが生えそう
・保管する場所がない
・今後飾る予定もなさそう
などで処分をしようと思う方が多いようです。
最近では、友人や知り合いにに譲ったりする方も多いようです。本来であれば、厄を引き受けてきた人形を譲りうけることは良くないことですが、きれいなものは処分するのはもったいないですし、もらう側も買う負担がなくなります。
処分する時期は?
処分する時期は、供養をしてそのまま処分してもらう場合は、雛祭りが終わったあとの片付けの時が良いでしょう。1回片付けて収納した後にまた出すのは面倒ですからね。
寄付などを考えているのであれば、10月以降が良いでしょう。早ければ5月頃から寄付を募っているところもありますが、あまり早い時期に寄付されても次に飾るまでの期間があるのでもらう側が困ってしまうことも。
処分を考えているのなら、片付け前に寄付するところを探しておく方が良いでしょう。
雛人形の処分の方法は?
雛人形を処分する方法は?
雛人形を処分する時に、そのまま捨ててしまうのはためらわれると思います。人形には魂がこもっているとも言われており、今まで身代りになってくれて厄を引き受けてくれていたのですから、できれば捨てることなくお別れしたいと思っている方も多いと思います。
不要になった雛人形の処分方法は、「捨てる」を除けば「供養する」「寄付する」の2通りがありますが、災厄のついた雛人形をよそ様に寄付するのは、あまり縁起が良いとはいえません。
なので、雛人形を処分するときは、基本は「供養する」の方向で考えてくださいね。
寄付するときは、修理に出したり御祓いをし、これまでの災厄を落としてから寄付先へ送るのが良いですよ。
供養する方法については後ほど詳しくお伝えしますので、それ以外の処分方法をまとめました。
寄付をする
全国の雛人形の寄付について検索してみると、寄付を募っているところがあります。
全国から集められた雛人形をを飾る催しを行っているものがあり、「雛人形 寄付」などで調べるといろいろあると思いますが、主な寄付をするところをご紹介します。
かつうらビッグひなまつり
全国から寄付で集められた雛人形が飾られた催しです。
寄付を募っている期間が決まっているので10月頃までに申し込みをすると良いでしょう。
ワールドギフト
発展途上国に物資支援をしている団体で、処分せずに寄付やリサイクルをしてくれます。
子どもがいる施設へ
保育園・幼稚園・児童養護施設などこどもがいる施設などへ寄付すると喜ばれます。寄付をする前には供養してもらう方がよいでしょう。
捨てる
できれば避けたい処分方法ですが、寄付なども難しいようなら「今までありがとう」という気持ちを込めて人形とお別れをしましょう。その場合は供養はしてもらってからの方が良いでしょう。
人形以外のケースやひな段、小道具などはそのままゴミとして捨ててもかまいませんので、お住まいの地域のルールに従ってゴミを出すようにしてください。
雛人形の処分をする時には供養は必要?
雛人形の供養は必要?
雛人形には、女の子が一生に受ける災厄を代わりに引き受けるという役割があり、これまでお子さんに代わって災厄を引き受けてきました。
つまり、雛人形にはお子さんの災厄がついているのです。そのまま処分してしまうと縁起が悪いので供養してから処分する方が良いでしょう。
人形供養は必要であるか?と問われれば、必ずしなければいけないことではないのかもしれません。
しかし、人形供養は今までの思い出がつまった人形に対する感謝を伝える大切なことだと思います。
なかなか捨てることができない人形、それは少なからず自身の思い出や気持ちがこめられているからだと思います。人形供養は、今までの感謝を伝え、正しいお別れをする方法として必要に感じる方が多いようです。
供養の方法は?
雛人形を供養する方法にはいくつかの方法があります。
・神社や寺で供養してもらう
・人形感謝祭・人形供養祭に行く
・人形供養代行サービスを使う
などがあります。
神社や寺で供養する
古くから人の形をしたものは魂が宿り、雛人形は流しびなのように水n流して処分するのが良いとされていましたが、今はできませんよね。
人形の供養は神社で奉納したり、お寺で供養してもらうのが一般的です。近くの神社やお寺に供養できるか一度確認してみると良いでしょう。
人形感謝祭・人形供養祭
全国各地で行われている人形供養祭に参加するのも良いですよ。
おうちの近くで行われているものがあればそちらで供養してもらいましょう。
人形供養代行サービスを使う
日本人形協会では日本郵政と提携し、「ゆうパック」による人形供養の代行サービスが行われています。
不用になった人形類を全国から通年で引取りし、毎年10月頃に行われる東京大神宮の「人形感謝祭」で供養してくれます。
人形供養専門のところもあります。箱に入れて送ると供養と処分をしてくれます。長年使ってきたぬいぐるみなども供養できるので、思い入れのあるものはきちんと供養して処分してください。
まとめ
・処分する場合は、供養をして人形に感謝をしてからお別れしましょう
・寄付などの処分方法もあるので、気持ちよく処分できる方法を選びましょう
・人形以外の道具はそのままゴミとして処分してOK
今までの思い出がつまっている人形ですので、感謝の気持ちを込めて供養してからお別れできるとよいですね。
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