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お墓掃除でご先祖様を供養しよう!必要な道具や掃除の仕方は?

投稿日:2018年1月14日 更新日:

ご先祖様の眠るお墓にはよく参られていますか?お墓のある地から遠くに住んでいる方は年に1,2回ほどしかお墓に行かない方も多く、お墓が荒れてしまっていることがあります。

寺院の中にあればきれいに管理されますが、そうでない場合には草や落ち葉があったり、墓石に苔が付いていたりすることがあります。年に数回のお墓参りの時にでも、きれいにお墓を掃除してご先祖様に感謝の気持ちを持つことはとても大切なことだと思いますので、正しい掃除のやり方、きれいにする方法を知って掃除をしてみてください。

お墓掃除でご先祖様を供養しよう!

お墓や墓石はどれも単なる飾りではありません。
お墓を建てるということは、亡くなった方やご先祖さまへの感謝や供養の気持ち、末代の繁栄を願う気持ちを行動にすることです。

お墓参りをし、お墓をきれいにすることでご先祖様への供養になります。お墓を掃除するということもご先祖様を敬う行動の一つになりますので、彼岸やお盆のときなどはいつもより丁寧にお墓掃除ができれば良いですね。

お墓掃除は必要?

お墓は定期的に掃除をしなければ、どんどん汚れていってしまいます。
お墓に使われている墓石は吸水性が高いこともあり、放っておくと風化が早まってしまいます。きれいなお墓を保つためにはお墓掃除が欠かせません。

寺院の敷地内にお墓があるという家もあると思いますが、お墓掃除をするのはお墓を継承する家族が行うものです。決して人任せにしてはいけません。
しかし、最近では高齢になってお墓掃除ができない、遠方でお墓掃除に行けないなどの理由でお墓掃除の代行業者を利用してお墓掃除をしてもらう方も増えています。お墓を荒らしてしまうよりは、そういった業者を利用するのもありだと思います。

ご先祖様を象徴している墓石を掃除するということは、ご先祖様を大切に思ったり、供養することにつながります。
「今、自分がここにいるのはご先祖様のおかげ」という日頃の感謝の気持ちを持って掃除できるとよいですね。

お墓掃除の頻度・時期は?

お墓を掃除する頻度や、時期などに特に決まりはありません。
お墓が家から近く日頃からこまめに掃除をされている方であれば、きれいなお墓を保つことができると思います。

年に数回しかお墓に行けない方は、ご先祖様を供養するという意味があるお盆やお彼岸の前にしっかり掃除をすると良いでしょう。
少なくとも年に1回はお墓掃除をするようにしてください。 お盆やお彼岸には親戚が集まりお墓参りをすることが多いので、その前には綺麗にしておいた方が良いでしょう。
お彼岸、お盆などの時だけでなく、2か月に1回程度定期的な墓参りと掃除を兼ねて行うと何時までも気持ちの良いお墓参りが出来るといわれています。

お墓掃除に必要な道具は?洗剤は使ってもいい?

この記事を読まれている方は、きっとお墓掃除を普段されていない方が多いと思います。
お墓掃除の時には、どういったものがあれば便利なので、洗剤は使っても良いのかなど知らないこともあるかと思います。

間違った方法で掃除をしてしまうと、墓石をきずつけてしまう可能性がありますので、正しい掃除の方法を知っておくと安心ですよ。

お墓掃除に必要な道具は?

では、お墓掃除に持っていくと良い道具を一覧にしました。
全てを準備する必要はありませんので、参考していただければ良いです。
後ほど、どういった時に使用するのかをご紹介していきます。

墓石洗用の道具

・歯ブラシ
・スポンジ
・たわし(金属製は×)
・雑巾・布・タオルなど
・ハケ

歯ブラシ
名前が刻まれている所はスポンジやたわしでは掃除しずらいので、歯ブラシを使うときれいにできます。
もちろん新品のものでなくてかまいません。

スポンジ
墓石に付いているコケや泥などの汚れをこすって取ります。食器を洗うような柔らかいものが良いです。

たわし
スポンジできれいにできないような頑固な汚れなどは、タワシを使ってこすります。
しかし、金属製のタワシはNG!
金属製のたわしを使ったり、普通のタワシであっても強くこすると表面が傷だらけになってしまいます。墓石の表面にはコーティングがされているものが多く、コーティングが剥がれてしまうので優しくこすりましょう。 

雑巾・布・タオルなど
洗い終わったお墓は乾いた柔らかな布などで水気をしっかり拭き取ります。
そのままにしてしまうと、どうしてもカビや苔が生えやすくなってしまいます。

ゴワゴワのタオルはキズの原因になるので、軟らかい新しめのタオルがお勧めです。

ハケ
墓石の上にある落ち葉を払ったり、蜘蛛の巣をとったりするのに使います。
無くてもなんとかなります。

周辺環境の手入れ道具

・鎌
・スコップ
・植木ハサミなど(お墓回りの雑草や木々の手入れ、お花の剪定用)
・玉砂利用ザル(玉砂利を洗浄する場合のみ)
・ちりとり
・ほうき

お墓がある環境にもよりますが、雑草が生えたり、落ち葉が多いようなところはお墓周辺の手入れも必要になります。
ほうきやとりとちなどは貸し出している所もあるので、初めていくなら事前に確認していくと良いでしょう。

 

お墓掃除にこんな道具は使ってもいい?

お墓掃除をするなら、よりきれいにしたいと思う方もいるでしょう。
「こんなものは掃除に使ってもいいの?」というようなものをいくつかご紹介します。

メラミンスポンジ

使っても問題ないようです。

使用前に墓石全体を簡単に水洗いして、砂などのよごれを流してからの使用すると良いでしょう。
メラミンスポンジは、墓石の細かい穴の土やゴミが取れない事とスポンジがぼろぼろになり易い欠点があります。
水をかけながらスポンジで表面のゴミを取る程度であれば良いと思います。

あまり強くこすると細かい傷がつく可能性があるので、優しくこするようにしてください。

 

洗剤

汚れがひどい時には洗剤をつけて磨くときれいになると思って使われる方もいるようですが、墓石専用のものであれば使用してもよいですが、家庭にあるような洗剤は使用しない方が良いそうです
「塩素系」「酸性系」は染みや変色の原因となるので絶対に使わないでください。

最近ではホームセンターや仏具店、石材店などに墓石専用の洗剤が販売されていることがあります。
それを使用して綺麗にすると良いと思いますよ。

洗剤を使っても取れないような頑固な汚れは、石材店や墓石クリーニング専門業者にクリーニングを依頼すると良いでしょう。
石材店や墓石クリーニング専門業者は、墓石専用の薬品や高圧ジェット機器を使用して落ちない汚れを落としてくれます。

画像引用:joyfulhonda

以下に墓石専門店の方の文章がありますので参考に載せておきます。

スポンジや布、歯ブラシなどで墓石を磨く際は、洗剤を使用してはいけません。 よくありがちなのが食器洗い用の洗剤を使ってしまうことです。 実はそれは一番やってはいけないことです。 なぜなら、家庭用洗剤を使うことで、墓石を傷めてしまったり、シミの原因になってしまうからです。 確かに汚れは確実に落ちますが、墓石自体を傷めてしまったら台無しになります。 そのため、墓石を洗う際は洗剤など使用せずに水洗いを基本にすると良いでしょう。

引用:墓石店 石屋千鳥

 

お墓掃除の仕方や手順は?

お墓掃除の仕方や手順をまとめました。
この通りにしなければいけないことはありませんので、家族みんなで行う時には手分けして掃除されると良いでしょう。

1、お墓の周りの清掃
お墓周りをほうきで掃いてゴミを拾いましょう。
落ち葉集め、雑草抜き、玉砂利の水洗い(汚れている場合)等

2、墓石の水洗い
スポンジに水を含ませて洗います。コケがついていれば取り除きます。
墓石の汚れを丁寧に落としていきます。
(ゴシゴシ強く磨かない)
文字の部分は歯ブラシを使用すると◎

※頑固な汚れは墓石用の洗剤を使って洗いましょう。

3、小物類を洗う
花筒や線香皿などを洗います。中身を取り出してきれいにします。
丁寧に雑巾や歯ブラシで汚れを落とします。

4、 水を拭き取る
乾いたタオルで水気を拭き取ります。
お墓は常に雨ざらしだからわざわざ水気を拭き取らなくても良いのではと考える方もいるようですが、掃除の後の水をそのままにしてしまうと、どうしてもカビや苔が生えやすくなってしまうそうです。

掃除の終わりにはきちんと水気を拭き取る必要があります。

5、最後に線香をお供えする
掃除が終わったら、お花やお供え物を供えお線香をたてご先祖様に感謝を伝えましょう。

 

お墓掃除で気をつけること

お墓掃除の時に、他のお墓が汚いと気になる方もいるかもしれませんが、よその家のお墓掃除をするのは禁物です。

お墓は、その家の聖域と呼ばれる場所で、他の人が踏み入ることはあってはいけないのです。
草が生えていても、花が枯れていてもそのまま放っておくようにしてくださいね。

 

まとめ

お墓掃除はこまめに行うのといつでも気持ち良くお墓参りをすることができます。
しかし、年に数回しか参れない方も多いかと思いますので、お盆やお彼岸のときに丁寧に掃除をしてご先祖様に感謝して供養の気持ちを表しましょう。

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