日光を長時間浴びると肌が焼けてヒリヒリ痛くなったことがありませんか?
それは紫外線による影響で、肌が日焼けしてしまっているからです。
実は、日焼けしているのは肌だけではないんですよ!
『目』も紫外線の影響を受けやすく、日焼けをしてしまうので注意が必要です。
紫外線は目にどのような影響を与えるのか、影響や対策方法、浴びてしまった後のケア方法もご紹介します!
Contents
紫外線で目も日焼けする?紫外線が目に与える影響とは?
もともと、人間の目には紫外線を防ぐ力が備わっています。
日常生活で多少紫外線を浴びる程度であれば、目の機能に問題はないと言われています。
しかし、注意が必要なのは長時間強い紫外線を浴びる可能性がある時です!
例えば、登山や海水浴、雪山でのスキ―、アウトドアなど長時間標高の高いところにいたり、暑い場所にいると大量に紫外線を浴びてしまいます。
特に、目に悪影響と言われているUV-B波の量が多くなる7~8月は特に注意が必要ですよ!
紫外線の種類についてはこちら↓
紫外線には種類がある?紫外線が与える影響とは?
目は紫外線の影響を受けやすい?
目は外部にさらされているため直接的なダメージを受けやすくなっています。
また、目の水晶体はレンズの役割があり、紫外線を吸収すやすく、紫外線が強すぎると角膜や白目を覆う結膜などにもダメージを与えてしまいます。
長時間紫外線を浴びてしまうと、目に炎症が起こり以下のような症状が出ることがあります。
・目に強い痛みが出る
・白目が充血する
・異物感
・涙目
・目の乾燥
加齢と共に目の病気につながってしまう恐れもありますよ。
紫外線が原因で起こる症状や目の病気
紫外線を長時間大量に浴びることで目に悪影響が出ます。
主な症状や、紫外線が原因で起こる目の病気についてまとめました。
電気性眼炎(雪目)
黒目の小さい細胞が剥げ落ちてしまい、小さな傷が無数にできてしまいます。
強い目の痛み、充血などの症状がでます。
白内障
眼球の中の「水晶体」が濁ってくる病気です。ケガ、遺伝、病気、加齢などが原因で濁り、進行するにつれて目が見えにくくなる病気です。WHOでも白内障になる原因として紫外線による影響を注意しています。
翼状片
目の結膜が鼻側から角膜に三角形に入り込んでくる病気であり、自覚症状としては目の充血や異物感などがあります。稀に瞳孔を遮るほど大きく成長することもあり、両目ともに発症することが多いといいます。
加齢黄斑変性
加齢などが原因で網膜の中心部(黄斑部)から異常な血管ができたり、網膜の細胞が萎縮することがあります。
紫外線は網膜にも影響を与えるので、加齢黄斑変性の原因になるとも言われています。
網膜の中心部が痛み、視力が低下し、ものを見る時に中心がゆがんだり、黒く見えたりするそうです。
紫外線で目を日焼けさせないための対策方法
では、紫外線から目を守るためにできる対策方法をご紹介します。
参考に生活に取り入れてみて下さいね。
サングラスをかける
サングラスを選ぶ時には、濃い色のものが良いわけではありません。
濃いサングラスをしていると瞳孔が開いて紫外線をより多く目の中に入れてしまう可能性がありますので、色は薄いものを選びましょう。
UVカットされているのであれば、無色透明のものでもOKです。
レンズが小さいと側面から入りこむ紫外線は防ぎきれませんので、大きめのものや、目を覆うようにピッタリとガードするタイプのものを選ぶようにしてください。
コンタクトレンズの場合は、UVカットのものでも黒目しか守ることができないので、帽子をかぶることで紫外線をカットするのに有効ですよ。
ピッタリ覆うようなサングラスがない場合も、帽子や日傘を併用して使用することで側面からの紫外線を防ぐことが出来ますよ。
できるだけ日陰を歩く
できるだけ紫外線が当たらないような場所を選んで歩くようにしてください。
直射日光が100%だとすると、日影では約70~80%の紫外線量と言われています。
紫外線チェッカーが日なたと変わらないくらいだった、という話もありました。
紫外線は反射するので陰でも完全に防ぐことはできないようですが、直射日光を浴びるよりはマシですね。
地下道や建物の中の方が、直射日光の反射も防げるので紫外線対策として有効だと思いますよ。
日傘や帽子を使用する
日傘や帽子も目に紫外線を入れないために効果的だと言われています。
サングラスやUVカットのコンタクトを使用しているなら、併用もおすすめですよ。
紫外線は反射もしますが、やはり上から降り注ぐものをカットすると紫外線を浴びる量も少なくなります。
【帽子】
おすすめは、つばが広めで全周囲にあるもの、UVカット加工がされているものです。
できるだけ目が詰まっている生地のものが紫外線をカットしてくれますよ。
前にしかつばがない帽子の場合は、つばの長さが長い程UVカットしてくれます。
【日傘】
UVカット加工されているものを選びましょう。
傘の色は、白でも黒でもUVカット率にあまり差はないと言われています。
ただし、地面から反射した紫外線を防ぐためには内側は黒い方がおすすめです。
内側が白だと反射した紫外線が肌に届いてしまうのです。
紫外線で目が日焼けしてしまった!浴びた後の対策は?
紫外線によって目が日焼けしてしまった時には、目に強い痛みが出たり、目が充血したりします。
軽度であれば、翌日には自然に回復することも多いですが、早く痛みを和らげたい時や、充血を治したい場合にはケアした方が良いですよ。
紫外線によって目が充血した場合には、紫外線が当たった部分に充血が見られます。
目の疲れや寝不足などでも目は充血しますが、紫外線による場合の充血はまぶたの裏が充血していません。
まぶたに覆われている部分は紫外線が当たらないので、充血しないのです。
まぶたの裏も充血しているのであれば、紫外線以外の原因が考えられると思いますよ。
紫外線で目が日焼けした時のケア方法
まず簡単にできるのが、目を冷やすことです。
目を冷やすことで痛みや熱が和らぎますよ。
冷たい水で濡らしたタオルや、保冷材をタオルにくるんだものなどを目の上にあててください。
保冷材を直接あてると冷えすぎてしまうので、注意してください。
他には、目薬をさすのも有効的です。
目の炎症を抑えてくれる成分の入ったものが良いでしょう。
市販で売られているものもあり、パッケージに「紫外線による充血に」など書かれている紫外線をあびたあとのケア専用に作られたものがよいと思います。
数日すれば自然に痛みや充血もなくなってくると思います。
何日も経っても充血が治らなかったり、目がかすんだりが続くようなら眼科にいって診てもらう方が良いと思います。
放っておいて目に何かあってはいけませんので、心配な場合には早めに対策を。
まとめ
紫外線による目への影響は、すぐに出る症状よりも年を重ねることで起きるかもしれない病気の方が怖いですね。
将来の自分の目の健康のためにも、長時間外にでる時には紫外線対策をしっかりおこなってくださいね。
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