マインドフルネスを行っているという公言している人はたくさんいます。しかし、マインドフルネスという名称が最近では一般的になってきただけで、同じような内容、メソッドはそれこそ何十年も前から行っている人は行っていたのです。知っている人は知っていたのですね。もっと言えば、瞑想の技術はそれこそ千年単位の時を超えて伝わってきているわけですから。それらの科学的根拠が体系化されたため、現在では文化人だけでなく、一流のアスリートにも取り入れられることが普通になってきています。ここでは、何人かのマインドフルネスや瞑想への取り組み方、またその効果をどのように受け取っているのかといった観点から見ていきたいと思います。
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マインドフルネスを行っている有名人、著名人
マインドフルネスを行っている有名人、著名人は数多くいるようです。挙げだすときりがないのですが、ここでは世界的にもよく知られている人物、そして日本人にもなじみのある人を挙げてみます。
マインドフルネスを行っている著名人 スティーブジョブズ
誰もが知っている、世界の伝説的な人物となった元アップルCEOのスティーブジョブズ。彼が日本に禅を習いに来ていたのはあまりにも有名ですよね。まだ彼が若かりし頃、事業の将来を左右するスピーチがある直前、ジョブズは突然失踪したのだとか。関係者が探し回ったのですが、開始の5分前になっても現れない。もしかしたら逃げたのか、と思われたりもしていた矢先、控室の隅の見えないところで一人瞑想をしていたのだそうです。彼自身、そのスピーチを機にどんどん事業を拡大していきました。自分を省みる、俯瞰で自分を観るということをひたすら行っていたのですね。紆余曲折あって、彼は結局亡くなりましたが、彼の精神は世界中の技術者、革新者の中に生き続けています。
⇩あまりにも有名な卒業式での伝説的なスピーチ
(見たこと無い方はぜひ一度ご覧ください♪15分ですが、あっという間に過ぎ去るほど聞き入ってしまいますよ)
「STAY HUNGRY」「STAY FOOLISH」
我々日本人に足りない精神かもしれませんね(^_^;)
マインドフルネスを行っている著名人 ミランダ・カー
日本でもあこがれの的となっているモデルのミランダ・カー。30歳を超え、母親になってもなお美しさをキープしています。彼女も日々の生活に瞑想を取り入れて美の追求をしているのだとか。瞑想というと経営者やビジネスマン、アスリートが人知れずやっているというイメージが大きい中、一流のモデルさんが行っていることに驚きですね。実は、ヨガや瞑想が美にも良い効果があるということはすでに様々な研究で立証済みなのです。一例を挙げると、瞑想をすることにより女性ホルモンであるDHEAが分泌されることが分かっているのですね。このホルモンはアンチエイジング効果にも最適だと言われており、多くのモデルも瞑想やヨガを取り入れる契機となっているのですよ。
マインドフルネスを行っている著名人 松下幸之助
日本の伝説的経営者として名高い、あなたもご存知の松下幸之助さん。氏は、毎朝おきぬけに自宅で瞑想を行っていたのだとか。”今ここに生かされていることに感謝を込めて””今日一日素直な気持ちで過ごせますように”と瞑想されていたそうです。今ここに、なんていう精神はマインドフルネスと同じですよね。というよりは、おそらく禅の精神から松下幸之助さんが取り入れておられるでしょうから、マインドフルネスが松下幸之助さんの精神と同じである、と言う方が正確です。氏は、自分の源、宇宙への感謝の意を込めて根源の社というものを建てられて、会社に出られてもその社の前で瞑想していたのだそうです。その様子を知る当時の側近の人は、一様に口をそろえて”松下は常に感謝の念をささげておられた”と言われています。世界一の大企業家の源流がここにありますね。
マインドフルネスを行っているアスリート
現代では、アスリートでもマインドフルネスを取り入れているケースが非常に多いのだとか。世界一のしのぎを削って争う場合、身体能力の良しあしとか、そのような次元のお話ではないのですね。すでに持っている自分のパフォーマンスをいかに普段通りに発揮することができるのか。また、世界が注目している中でいかにそれ以上の潜在能力を使えるか。そのような視点から現代のアスリートはマインドフルネスに科学的に取り組んでいるようです。
マインドフルネスを行っているアスリート ノバクジョコビッチ
テニス世界ランキングトップ(2017年現在)に君臨しているジョコビッチ。試合中、自分自身のパフォーマンスを最大限に発揮するため、食事、睡眠などに気を遣うのはもちろんですが、彼は自伝の中で、ヨガとマインドフルネスに取り組んでいることを明かしています。マインドフルネスのメソッドである、呼吸に意識を向けて、深くゆっくりしていくというものは、自分の身体と心をコントロールすることにつながります。また、ネガティブな考えが浮かんだ時にでも、それを消そうとするのではなく、そのまま認めて今に集中をすることでパフォーマンスを高い状態のまま保つことができるのです。テニスの練習と同様に、もしくはそれ以上に気を遣ってマインドフルネスに取り組んでいるとのこと。世界の頂点を目指す戦いになると、メンタルの差が勝敗の差につながるということがよく分かる例です。
マインドフルネスを行っているアスリート イチロー
今尚、世界の第一線で走り続けるイチロー選手。日本人の誇りですよね。そのイチロー選手も、ゾーン状態、マインドフルネスを使っている状態に入る時があるのだとか。有名な例で言えば、2009年のWBCの決勝タイムリー。そこまで本調子でなかったイチロー選手ですが、決勝点を叩きだすタイムリーが出るまで、頭の中では実況中継が流れていたのだそうです。ヤバい、もしかしたら打てないかもという否定的な感情が出てきたことに目を背けずに受け入れて、そのことが自動的に自分の集中力を高めることになっている。それ、マインドフルネスですよね。彼自身の脳内で実況中継をしていたことにより、自分を客観的に観ることができていたのです。まさにこれぞゾーン状態に入るという感じですね。
まとめ
・マインドフルネス、瞑想を行っている著名人は以前から数多くいる。
・彼らの成功の裏には、”自分を見つめる時間を作る”というマインドフルネスの技術が欠かせない。
・一流と言われている人は、マインドフルネスだけに限らず自分と向き合う時間というものを作っている。