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お酒をやめるメリット・デメリットは?やめたい時にどうすればよい?

投稿日:2018年6月2日 更新日:

お酒が大好きな人は多く、毎日の晩酌は欠かせないという方もいるでしょう。

お酒は飲むと楽しいですが、飲み過ぎは決して体に良くありません。
飲み過ぎることで、健康を害してしまったり、周りに迷惑をかけてしまったことがある方はお酒を飲む量を減らそうと思ったり、禁酒しようと思ったことはありませんか?

 

お酒をやめるとどのようなメリット、デメリットがあるのかをまず知っておくとこれからのお酒との付き合い方も変わってくると思いますよ。

お酒をやめようと思っている方はぜひ一度読んでみてください!




お酒をやめるメリット

今まで毎日のようにお酒を飲んでいた人がお酒をやめるとどのようなメリットがあるのでしょうか?

飲酒量や飲酒の頻度によって異なることもありますが、お酒をやめると次のようなメリットがあると言われていますよ!

 

しっかり眠れるようになる

お酒を飲むと眠たくなる人もいると思いますが、眠たくなるからといってしっかり眠れているわけではありません。

 

多くの方は夜にお酒を飲まれると思いますが、寝る前の飲酒は脳のα波を増加させるということがわかっています。
α派はリラックスしている時に出てくる脳信号で、眠りを誘う働きがありますが、α派が出ている時には浅い眠りになってしまいます。

アルコールによりα波が増加しているので、眠りが浅くちょっとした刺激で目覚めてしまい眠りが妨げられてしまうそうです。

 

また、寝ている間も体の中では肝臓がフル活動してアルコールを分解してくれているので体がしっかり休まることがありません。

アルコールを分解されると「アセトアルデヒド」という物質がつくられ、これは頭痛や気持ち悪さなどを引き起こす原因になります。

深い睡眠が出来ない上に、朝起きて頭痛や、二日酔いがあると次の日の気分や集中力、知的能力にも影響を及ぼしてしまいます。

 

 

飲酒をストップすると夜間の睡眠の質が向上するため、目覚めが良くなり、一日をリフレッシュした気分で過ごせるようになることが科学的に証明されていますよ。

 

 

病気になるリスクが下がる

お酒を飲みすぎると、アルコールを分解する「肝臓」に悪影響を及ぼすことはご存知だと思います。

 

お酒を飲むと以下の病気のリスクが高くなる可能性があります。

・乳がん   ・頭頸部がん
・食道がん  ・大腸がん
・脂肪肝   ・肝炎
・肝硬変   ・膵臓炎
・動脈硬化

などの体全体への病気のリスクが高まります。

日常的にお酒を飲む人は、お酒をやめるだけで肝臓が元気になり病気のリスクを低くすることができます。

 

肝臓は本来、再生力の強い臓器で、1カ月間、禁酒すれば脂肪肝は治ります。
肝線維症までであれば、禁酒により回復は可能です。

しかし、肝硬変まで進んでしまうと肝機能は回復できませんし、死に至ることもあります。お酒を飲むことは肝細胞の線維化を促す行為であることを自覚しておきましょう。

引用:金沢医学大学病院

すでに肝臓に病気が進行していると回復できないこともあるようなので、飲み過ぎている方は早めにお酒をやめた方がよいかもしれませんね。

 

お金と時間が節約できる

当たり前ですが、お酒をやめるとそれまでお酒を買っていたお金や飲み代に使っていたお金は節約されます。

 

安い発泡酒や缶チューハイであれば1本100円ほどですが、毎日1本ずつ飲んだとしても1か月3000円はかかります。

お酒は家で飲んでもお金がかかりますが、外で飲むとさらにお金がかかります。新生銀行が発表した「2016年 サラリーマンのお小遣い調査」によると、男性会社員の1回の外飲み代は、平均で5102円だとされています。

 

あなたが家と外でお酒にかけているお金を計算してみれば、びっくりするかもしれませんよ。

 

お酒をやめると、飲んでいた分のお酒代は確実に自由に使えるお金になります。
何かお金を貯める予定があるなら、禁酒するとすぐに貯まるかもしれませんよ。

または、禁酒を頑張る自分に何かご褒美を買うというのも禁酒へのやる気がアップすると思いますよ。

 

ダイエットになる

お酒はやっぱりカロリーが高いので太ってしまう要因になります。

生中ジョッキ1杯で約200㎉、低カロリーなウーロン杯でも1杯約100㎉ほどあります。

(*ちなみにご飯1杯分のカロリーはおよそ235㎉だとされています。)

 

飲み物+お酒のつまみも食べるとカロリーが多くなってしまうということは冷静になって考えると容易にわかることです。

アルコールを摂取すると、脳は視床下部が活性化され食べ物のにおいに敏感になり食べる量が増えるという研究結果もあります。実際に私の周りでもお酒を飲むとついつい食べ過ぎてしまうという方が多くいます。

適度な飲酒量を守っていても、お酒を飲んでいる間はお酒を飲まない人より食べる量が多くなることが様々な研究結果でわかっています。

 

また、お酒を飲むと利尿作用があるので、体の水分が失われやすくなり、お酒でさらに水分を摂ろうとします。
その結果に余分な水分が蓄えられ、体や顔が浮腫んで太って見える原因になったりもします。

 

禁酒をして余分なカロリーを摂取しなくなると、体重が落ちるだけでなく体脂肪が落ちる方も多いようです。

私の主人はもともと細身ですが、断酒をして余分な贅肉が無くなりましたよ!

 

肌がきれいになる

お酒をやめるとカサカサ乾燥肌や、気になっていた顔の小じわや吹き出物などが改善されてお肌がきれいになります。

 

お酒を飲むと、摂取したアルコールは肝臓で分解され、分解する時に「アセトアルデヒド」という物質が発生させます。
この物質は老化の原因になる「活性酸素」や肌の弾力を奪い肌を固くしてしまう「AGE」という物質を体の中で作ってしまいます。

 

「AGE」はお肌のコラーゲンに絡みついて肌の弾力を失わせてしまうそうです。

「活性酸素」とは、簡単にいうと『体のサビ』で、体が錆びると細胞やお肌のコラーゲンにダメージを受けます。するとシワの原因になってしまうので、肌の弾力もなくなり顔が老けていくことにつながるんです。

同年齢で20年以上飲酒している人とそうでない人は10歳以上の年の差があるように見えることもあり、お酒を飲まなければ老化の速度を抑えることも可能だとされています。

 

また、アルコールは利尿作用があるので、お酒を飲み過ぎると体内に水分がいきわたらずに乾燥肌の原因にもなってしまいます。

 

お酒をやめることは肌にみずみずしさを与えるだけではなく、壊れた血管が減少することで肌の色も良くなるそうです。



お酒をやめるデメリット

お酒をやめるメリットは素晴らしいですね!

しかし、人によってはお酒をやめることでデメリットを感じる方もいます。
また、日常的にお酒を飲んでいた人(アルコール依存症レベル)は、お酒による離脱症状を感じることが多いです。

禁酒・断酒による離脱症状についてはこちらに詳しくまとめています↓

関連記事

禁酒の離脱症状はいつまで続く?終わる期間や対策方法は?

 

お酒をやめると起こるデメリットをまとめました。

 

楽しみが減った気がする

お酒が大好きだった人は、1日の楽しみはお酒だったという人も多いと思います。

私の主人は夜の晩酌のために仕事を頑張り、「お酒をいかに美味しく飲むか」を常に考えて生活していましたよ。
断酒をしてしばらくは、ぽっかり心に穴が開いたように楽しくなさそうな日々を送っていました。

(断酒して1年半ほどで楽しく過ごせるようになっているようです)

 

お酒を飲まないとやることがない、お酒を飲まないから飲み会も楽しみではなくなった、など生活する楽しみが減ってしまったと感じる方も少なくないようです。

 

お酒を飲んでいた時間が自由につかえるので、他の趣味を見つけると良いと思いますよ。

 

ストレスがたまる?

お酒が大好きだった人がお酒をやめるということは我慢をするということになります。
好きなものを我慢すると誰でもストレスがたまってしまうものです。

そのストレスから頭痛が起こったり、動悸がしたり体に何らかの影響が出てしまう人もいます。
お酒を日常的に大量に飲んでいた人ほどそういったストレスを感じ、体に症状の出やすいと言われています。

 

また、お酒を飲むと気分がよくなるのは、アルコールが大脳新皮質の働きを鈍くするからです。
それによって、感情や衝動、食欲、性欲などの本能的な部分を司る大脳の古い皮質(旧皮質や辺縁系)の働きが活発になり、精神が高揚し、元気も出てきます。

また、ワインやウイスキーなどの香りにはリラックス効果が、ビールの原料・ホップの香りには気分を落ち着かせるなどのアロマ効果があると言われているので、今までお酒でストレス解消をしていた人がお酒をやめるとストレスを感じやすくなると言われています。

 

ストレスが溜まってしまわないように、お酒の代わりになる飲み物や食べ物を食べたり、運動をしたりなど自分に合った方法でストレス発散をすると良いでしょう。

 

付き合いが悪くなる?

お酒をやめると飲み会に行きたくなくなる方が多いようです。

ノンアルコールでも楽しめるという方もいますが、お酒を飲みたいのに我慢し、他の人がお酒を飲んでいる所を見るというのはとても辛いのです。

自然とお酒から遠ざかった生活をするようになるので、友人からの飲み会の誘いを断ることも多くなるでしょう。

 

今まで一緒に飲んでいたのに、「アイツは飲み会に誘っても来ない」ということで相手も気を遣って誘わなくなることもあるようです。

 

禁酒をしてある一定の期間が過ぎると、お酒に対して「飲みたい」と思わなくなるので、飲みたくなくなればノンアルコールでも飲み会は楽しめると思いますよ。

 



お酒をやめたい時はどうすればよい?禁酒方法は?

お酒をやめたいけど、具体的にはどうやって禁酒すればよいのか方法を知りたい、という方のために禁酒の方法をまとめました。

自分だけの力でやめられる人もいれば、どうしてもお酒を飲んでしまう、お酒の誘惑に負けてしまう、という方もいると思います。

まずは、手軽に始められそうなものから取り組んでみると良いと思いますよ!

主な禁酒の方法

  • ノンアルコール飲料を飲む
  • 禁酒の本・ブログを読む
  • 瞑想で自分自身に向き合い、禁酒のストレスを発散する
  • お酒に使っていたお金で自分へのご褒美を買う
  • 断酒会に参加する
  • 医療機関で禁酒・断酒の相談をする
  • 抗酒薬・飲酒抑制薬を医療機関で処方してもらう

 

おすすめの禁酒の本

お酒がいかに体に良くないかがわかります!
お酒が自然と飲みたくなくなりますよ。

禁酒セラピー 読むだけで絶対やめられる / アレン カー 【新書】

 

おすすめの禁酒ブログ

禁酒のブログはたくさんありますが、中には日記のようなもの、ポエムのようなものも多くあります。
禁酒の方法や、情報をたくさん配信されている方のブログがおすすめですのでいくつか載せておきます!

一度見てみてください!

 

*こちらから、アルコール依存症の相談ができる最寄りの医療機関を見つけられます↓

アルコール依存症の相談ができる医療機関/アルコール依存症治療ナビ.jp

 

まとめ

お酒をやめるとメリットを感じる方が多いと思います。

デメリットは時間が経つと解決されることも多いようですので、まずは1年禁酒・断酒を頑張ってみてください。
1年お酒を飲まないで過ごすと、お酒による離脱症状もなくなるとされています。

将来の自分のために、家族や周りの人のためにもお酒をやめた方が良さそうな人は禁酒・断酒してみてはいかがでしょうか?

 

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