夏になると毎年海水浴に行かれている方もいらっしゃると思います。
海水浴はとても楽しく、子どもから大人まで好きな方は多いと思いますが、海水浴で注意したいのが「クラゲ」
気付かずに刺されてしまうことも少なくありませんが、クラゲに刺されると痛く腫れてしまうだけてなく、もっと重症になってしまうこともあります。
できればクラゲが発生する時期は避けていきたいですよね!いつからクラゲが発生するのか、クラゲの予防対策などもまとめました。
Contents
海水浴でクラゲが発生する時期はいつから?
海水浴をするのは、気温などを考えると7月~9月頃という方が多いと思います。(沖縄などはもっと早くからですが)
日本の海には何種類かのクラゲが生息していますが、クラゲは海の生き物なので実は一年中海に生息しています。
1年の中でも8月頃~10月頃まではクラゲの成長に適した海水温度(約20~30℃)になるのでクラゲがたくさん発生する時期だと言われていますよ。
「お盆以降はクラゲが多くなる」ということを聞いたことがありませんか?
実際に筆者は、7月と8月に同じ海水浴場に行った時にクラゲの数が違うかったという経験があります。 8月の海にはクラゲがたくさん発生していました!
クラゲが多くなるのは8月頃からだといわれていますが、6月頃からもクラゲは多くなってきているので夏に海水浴に行く方はいつでもクラゲの注意は必要です!
海水浴で発生するクラゲの種類や時期は?
海水浴をしているとクラゲを見かけることがあるかもしれません。
刺されると痛く腫れるだけのものから、気を失ってしまうほど強い毒をもつクラゲもいるので注意してください!
海水浴の時期に発生するクラゲの種類についてまとめましたので、海水浴前に確認してくださいね。
ミズクラゲ
日本近海でも最も普通に観察できるクラゲだとされています。
・成体で傘の直径15~30cm
・刺されてもほとんど痛みを感じることはないが、肌が弱く敏感な方は触れるとかゆくなる場合があります。
(小さい子どもさんにも注意が必要です。)
・ミズクラゲは一年中海にいますが、成体が海水浴場へやってくる時期は、6~8月が多いです。
アンドンクラゲ
画像引用:https://matome.naver.jp
関西以南で生まれますが、黒潮にのって関東や北海道付近にまでやってきます。
お盆の頃に多くなるので、お盆以降は特に注意!
・名前の通り行灯を思わせるような傘を持つ体長3~3.5cmほどの小型のクラゲ(触手は20cm)
・6月~9月頃に多く発生し、その時期はお盆の頃だと言われています。
・刺されると激痛を感じ、患部はミミズ腫れのようになります。
(刺されたときにピリピリと痛くなることから「電気クラゲ」とも呼ばれます)
カギノテクラゲ
画像引用:http://www.nagoyaaqua.jp/kaio/2017080113300550.html
・日本全域で発生し、春から夏にかけアオサなどの海藻の間に多く生息しているクラゲです。
・直径1~2cmの浅い椀状の傘をしており、触手は90本以上ある(大きなものは直径15cmほどになる)
・3月~9月頃にかけて発生し、沿岸部の海藻や岩に付着していることが多い。
・刺された時は痛くなくても神経毒は強いので、全身症状により喘息の様な咳、鼻水、腰痛・筋肉痛、吐き気、頭痛、痙攣、寒気、チアノーゼを引き起こすことが知られています。
危険なクラゲです!!
カツオノエボシ
画像引用:https://matome.naver.jp
猛毒をもち「電気クラゲ」の別名があり、刺されると強烈に痛むのが特徴ですが、 ビドロ虫の仲間に属しクラゲではありません。
・日本では本州の太平洋側沿岸でよく見られる、大きさ約10cmほどの透き通った藍色の浮き袋をもちます。
・3月~8月頃に発生しますが、遊泳力はほとんどありません。
・触手の毒性はとても強く、刺された時には電気ショックのような痛みが起き、刺された人の死亡例もあり!
患部は炎症を起こして腫れ上がり、痛みは長時間続くきます。
・二度目に刺されるとアナフィラキシーを起こし、ショック死する危険があるといわれています。
とても危険なクラゲです!!
ハブクラゲ
沖縄や奄美諸島などにしか生息していません。非常に強い毒性をもっている危険なクラゲです!
・傘の直径は10~15cmほでで、触手は1.5m以上に伸縮します。
・刺されると激痛で患部はみみず腫れになります。意識障害や呼吸困難、心停止に至ることもあり、過去に死亡例が3件あります。
・5月~10月頃にかけて発生し、泳ぐのが速いので海で見かけたらすぐに逃げましょう!
とても危険なクラゲです!!
海水浴でクラゲに刺されないための予防対策はある?
ラッシュガード・マリントレンカなどを着用する
肌の露出を減らすことで、クラゲに刺されるリスクを低くすることができます。
肌に触手が触れることで、刺胞が刺激されるので、直接肌に当たらなければ刺されることもないですよ。
日焼け対策にもなるので、ぜひ子供から大人まで着用しましょう。
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クラゲ防止網を設置している海水浴場に行く
管理されている海水浴場の中には、クラゲ防止網を設置しているところもあります。
沖縄県などはよく網が設置されているそうですよ。
特に小さいお子さんなどがいる場合にはクラゲが侵入する心配がない場所であれば、安心して遊ぶことができると思います。
クラゲ除けローションを塗る
クラゲ除けローションは、「クラゲ除け」とは言っていますが、クラゲが寄ってこなくなるわけではありません。
実際の効果としては、「クラゲに触れられても、刺されない」ということのようです。
クラゲ除けの効果は気休め程度、という口コミもあるので、日焼け止めとして使用するのもよいかもしれませんね。
クラゲよけローションは日焼け止めの効果もプラスされている場合が多いですよ!
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海藻には触らない
クラゲの種類によっては、海藻付近に発生しているものもいます。(特に危険なクラゲ!)
むやみに海藻の中に入ったり、触ろうとするとクラゲに刺されてしまう恐れがあります。
クラゲは小さく透明で見つけづらいので、海藻には近づかない方が良いですよ。
海水浴でクラゲに刺されてしまった時の対処法は?
画像引用:https://4travel.jp/travelogue/10696409
もしクラゲに刺されてしまった時にはどうすればよいのでしょうか?
クラゲの種類によって対処方法は違う場合がありますが、まずはどのクラゲにも共通してやった方が良い対処法をまとめました。
クラゲに刺されてしまったらすること
- 刺されたところを海水で洗う
- 刺胞がついていれば剥す
- 患部を冷やす
クラゲの触手には刺胞という毒バリのようなものがあります。 刺された場合、その刺胞が肌に残っていることがありますので、海水で良く洗い流すことで取り除くことが出来ます。
(くらげの触手表面のイメージ)
画像引用:https://logmi.jp/88971
手で取れそうならぺリぺリと剥してください。
素手で触ると危ないかもしれないので、タオルやビニール袋などの上から取るようにしてください。
またクラゲの毒はタンパク毒です。温めるか冷やすかしてたんぱく質の活動を抑えれば良いとされています。
特に温めて熱変性を起こしてしまえば良いと言われていますが、素人では熱処置が難しい事もあるので、保冷剤などがあれば冷やして痛みを和らげましょう。
ひどい時は迷わずお医者に行きましょう。
クラゲに刺されてしまった時にやってはいけないこと
クラゲに刺されたときにやってはいけないこともあります。 これをやって悪化してしまったという方も多いので注意してください!
クラゲに刺されてやってはいけないこと
- 患部を擦る
- 真水で洗う
刺されたところを擦ってしまうと、肌に残っていた刺胞が刺激されて症状が悪化してしまうことがあります。
刺された水道水などで洗う方がいますが、海水以外の真水で洗うのはNGです!
海の生き物であるクラゲの刺胞は、真水は浸透圧の影響により刺胞が刺激されさらに刺胞から毒針を出すかも知れません。
【クラゲに刺されたら「酢」や「尿」をかけると良い?】
クラゲに刺されたら「酢」や「尿」をかけると良いということを聞いたことがありませんか?
これはクラゲの種類によっては有効だとされていますが、何の種類のクラゲか分からない場合はやめた方が良いでしょう。 沖縄などに生息しているハブクラゲには「酢」が効くようですよ。
「尿」に含まれているアンモニアがクラゲに効くと言われていますが、人によって尿の成分は違いますので、場合によっては刺胞を刺激することになるのでやめましょう。
まとめ
クラゲはきれいで触りたくなりますが、絶対に触らないようにしてくださいね!
刺されないための予防対策が大切なので、事前にクラゲがどれくらいいるか海水浴場に確認してから出かけるのも良いかもしれませんね!