マインドフルネス

マインドフルネスにデメリットはあるの?その対処法とは?

投稿日:2017年10月26日 更新日:

数々の効果を挙げているというマインドフルネス。もうすでに実践されている方の中には、体と心の両面から実感されている人もいるでしょう。一方、テレビの放送や新聞、雑誌、著書で取り上げられている際、「マインドフルネスは調子が悪いときは行わないようにしましょう」というような注意書きをみることがあります。一体どういうことなのでしょうか?また、その際の対処法を見ていきます。


マインドフルネスのデメリット?あります!

マインドフルネスにもデメリットがある、という話を聞いたことがありますか?世界的に広がりを見せているマインドフルネスですが、そのマインドフルネスにデメリットがあるとすれば驚くべきことですよね!?実際のところどうなのでしょうか?実は私、元小学校の教員だったのですが、その時に子どもたちにマインドフルネスを毎日実践していたのです。その流れで、現在マインドフルネスの教室を運営しています。そういうわけで、当然自分自身を含め、マインドフルネス実践者を数百人単位で見てきているのです。そのような中で、「マインドフルネスにデメリットはありますか?」と問われたら「あります」と答えます。

マインドフルネスのデメリット 効果がありすぎる

何か逆説的な言い方になってしまっていますが、この通りなのです。マインドフルネス瞑想は効果がありすぎるのです。私の元教え子の子どもたち、そして現在指導している大人も同様です。でも素朴な疑問が出てきます。どうして効果が出過ぎたらいけないの?という疑問が・・・その通りですよね。マインドフルネスの効果で言われている、リラックス効果やストレス解消といった効果がありすぎることの何がダメなのか。

それらの効果がありすぎるから悪いと言っているわけではないのです。実はマインドフルネスや瞑想を下手に続けていくと、心に悪い影響を場合が及ぼす可能性があるのです。

マインドフルネスのデメリット 心が良くない状態に

では具体的にはどうなるのか、と言うと、マインドフルネス瞑想時、ものすごく思いこみが激しい状態になり、それが悪い方向に向くとそのままその感情をひきずってしまうということになるのです。マインドフルネスを含む瞑想状態と言われる状態になっている時、脳はシータ波というものになっています。そのシータ波状態。睡眠とリラックスの間の状態とも言われますが、簡単にいうと思いこみが激しい状態になってしまっているのです。よく例えられるもので、子どもの発育と脳波の関係で説明がされます。このシータ波状態は、子どもの脳で言えば3~5歳児の脳波と同様である、と言われています。3~5歳児の子どもを思い浮かべてみてください。彼ら彼女たち、ものすごく思いこみが激しくありませんか?例えば、少年だったら「僕仮面ライダーになる」とか本気で思っているし、少女だったら「○○くんのお嫁さんになれるよ」とか言われたら本気でそう思いこんでますよね?そしてまるでそのようにふるまいますよね?この状態。もちろん子どもたちだったらとてもほほえましい状態ですが、大人でも簡単になってしまうのです。それが瞑想状態で・・・

余談ですが、宗教と瞑想という二つのものがセットになっている感じがするのもここからきているという点も大きいのです。例えば20数年ほど前、世間を騒がせた某カルト教団。テレビの放送などでも瞑想の修行の様子が流れていました。その際、ヘッドフォンをして尊師の声を聞いているという信者もいましたね。あれはまさに、瞑想中に思いこみが激しくなるという特質を使っているのです。人間は簡単にそのような状態に持っていかれてしまうのです。

マインドフルネス瞑想と幼少期の関係

結局のところ、この部分を間違えてしまうと、思いこみが負の方向に流されてしまうのです。先述の3歳児の少年を思い浮かべてください。その少年に、「人生は面白くないよ」とか「苦難に満ち溢れているよ」という言葉を投げかけるとどうなるでしょうか。きっと、少年はそう思いこんでいきます。そしてそのように人生を生きていくことになるでしょう。多くの人が幼少期にあった出来事がいつまでも頭に残っている、とのことを言われますが、このような原理からなのです。そして、これと全く同じことが瞑想時に起こってしまうことがあるのです。


マインドフルネスのデメリット 負の思い込みへの対処法とは

ではこのような状況に対処するにはどうすれうばよいのでしょうか。それは、しっかりとした指導者のもとで瞑想を深めていくということに尽きると思います。今やマインドフルネス瞑想は一つの確立された技術です。ただ単に目を瞑っていたらいいよ、というものではないのです。感覚的な部分も必要ですし、脳科学の視点もいるでしょう。脳科学ということが心理学にもつながりますし、宗教にも精通していることが望ましいと思います。もちろんここでいう宗教は、なぜ人は宗教を信じようとするのか、という観点から分析ができているか、という点です。このように、マインドフルネス瞑想の体感を理解している+現代のしっかりとした科学的な知識を有しているという指導者に指導してもらうことが肝要です。

自我流でのマインドフルネスは大丈夫か?

結論から言えば、自分自身でマインドフルネスを行うのであれば、これらのような危険性はほぼありません。当然、自分でやっているだけでもストレス解消、リラックスといった効果を十分に享受することができますからね。それ以上の体感、効果、世界感に持っていきたい場合、上記のことを少し知っておく必要があるでしょう。

マインドフルネス瞑想の行きつく先

マインドフルネス瞑想を続けていくと、通常に感じることのできるリラックスやストレス解消効果だけでなく、危険だと言われる状態までの精神状態になってしまうことがあるということでした。でもそれは裏を返せば、それだけ効果のあるマインドフルネス瞑想を味方につけることができれば、自分にとってかなりの戦力になっていくということです。実はこの作用を多くのアスリートやトップセールスマンが使っているのです。簡単に言えば、強烈な自己暗示と言える状態を作りだしているのです。先述の3歳児の思い込みの例。その思いこみが激しい状態に自分を持っていくことはできれば、そして思いこみが激しい状態で正のイメージを脳に叩き込むことができれば、そのマインドフルネスの危険性、デメリットを強大なメリットへと変換することができるのですね。

マインドフルネスが自己改革に有効

以上のことから、マインドフルネスのデメリットと言える精神状態を上手に使って、自分の好きなように自分を持っていくことが出来ると言えます。私自身、この手法を使って自己改革に成功した例をすでに間近で数多く見てきています。あなたもマインドフルネス瞑想の効果でリラックスやストレス解消効果からそれ以上の効果を期待していきたい場合は、以上のことをふまえてチャレンジされてみるのもいいかもしれません。

まとめ

・マインドフルネス瞑想にデメリットはある。それは効果がありすぎるということ。思いこみが激しくなり、悪いイメージにとらわれてしまうことがある。

・熟練した指導者に師事することで、その問題は解決できる。その先には、新たな世界が広がっている。




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