「歯磨きをする前に寝てしまった!」
小さいお子さんをお持ちの方は一度は経験したことがあるではないでしょうか?
この時に一番心配になるのは虫歯のことだと思います。
無理やりにでも歯磨きをさせた方が良いのか、そのまま寝かせてしまってもよいものなのか親としては悩むところだと思います。
歯磨きをせずにそのまま寝かせた場合、虫歯になってしまうのでしょうか?
普段からの生活習慣で子供が虫歯のリスクを下げることもできると言われているので、お子さんにやっておくべきこともまとめましたので、合わせて読んで参考にしてみてください。
Contents
子供が歯磨きをしないで寝てしまったら虫歯になる?
お子さんが歯磨きをせずに寝てしまった場合に気になる『虫歯』
夕食の後に歯磨きをしないで寝てしまった時でも、1日で虫歯になってしまうことはないと言われています。
しかし、やはり歯磨きをせずに寝てしまうことは「虫歯への第一歩」になることは確かです。
虫歯ができる理由
画像引用:https://s.webry.info/sp/22-1348.at.webry.info/200809/article_12.html
そもそも虫歯ができてしまうのにはある条件が必要です。
虫歯ができる条件
- 虫歯菌(ミュータンス菌)の数
- 甘い物(糖)の摂取
- 虫歯になりやすい歯の質、口内環境
甘い物を食べると、口の中が酸性に傾き、その糖をエサにして虫歯菌が増殖します。
虫歯菌は酸を出して歯を溶かしていくことで虫歯になると言われています。
口の中が酸性の時間が長ければ長いほど虫歯になりやすくなるそうです!
人によって歯に質がちがうのですが、一般的に大人の永久歯に比べると子供の乳歯は薄くて脆いです。
エナメル質や象牙質が永久歯の半分ほどで軟質な歯をしているので、薄くて脆く、再石灰化の力も弱いので一度虫歯になると進行も早いのが特徴です。
虫歯菌は親から移る?
産まれたばかりの赤ちゃんの口の中には虫歯菌(ミュータンス菌)はいません。
生活の中で周囲から菌が移ることで、虫歯菌が口の中に入ってしまうのです。
(同じお箸で食べさせる、口にチューをするなど)
3歳までミュータンス菌がいないと、将来虫歯になりづらくなると言われていますよ。
虫歯予防に歯磨きは必須!子供は仕上げ磨きまでしっかりと!
虫歯予防のために重要だといわれているのが、歯垢を取り除くということです。
歯垢の中には虫歯菌や歯周病菌がうじゃうじゃ生息しています。
歯垢を取り除くことで、虫歯菌が減少し、虫歯のリスクを低くすることができるので習慣として毎日歯磨きをされている方がほとんどだと思います。
どれほど歯垢を放置したら虫歯になってしうのかは、正確にはわかっていないと言われていますが、歯垢があることで虫歯になりやすくなるのは確かです。
歯磨きは毎日行える簡単な虫歯予防の方法ですので、自分ではうまく歯磨きができない小さいお子さんには、仕上げ磨きは必須です!
虫歯になるかどうかは歯の質や口内環境による
ただ、毎日しっかりと歯磨きをしていても虫歯になってしまう場合もあるようです。
反対に歯磨きをよくさぼるのに虫歯にならない人もいます。
このは、人によって歯の質や口内環境が異なるからだと言われています。
口の中は、腸内と同じようにたくさんの細菌が存在しています。(腸と同じように、善玉菌、悪玉菌などがいます)
善玉菌の多い健康な口内環境の方は、虫歯になりづらいと言われています。
悪玉菌が多ければ虫歯や歯周病になりやすくなるそうです。
子供の場合も同じなので、小さい頃から虫歯になりづらい口内環境を作ってあげることで虫歯のなりづらくなると言われています!
子供が歯磨きをしないで寝てしまったときの対応は?
歯磨きをせずに寝てしまった時に、1日で虫歯にならないと分かっても寝ている間に虫歯菌はどんどん増殖していっています。
そのまま寝かせて、朝起きたらすぐに歯磨きをしっかりするという方法で大丈夫だと思いますが、そのまま寝かせてしまうのは安心できないという方もいると思います。
なんとかして歯磨きをさせたいという場合にはこれからご紹介する方法を試してみてください。
濡らしたガーゼで歯を拭く
歯垢を取り除くことができれば、少しは虫歯菌の数を減らすことができます。
歯の表面だけでもよいので、濡らしたガーゼなどでふき取りましょう。
できれば歯と歯の隙間や歯の裏側の歯垢も拭きとることができれば安心だと思います。
口が開けば歯磨きする
口をがっちり閉じていれば、歯の表面だけでも磨けます。
歯ブラシに水をつけていつも通りに磨いてあげてください。
口が開くようであれば、奥歯や歯の裏側も磨きます。
※あまり水分が多いと口の中にたまるので注意をしてください。
飲み込んでも良い歯磨き粉を使う
よりしっかりと歯磨きをしたい、という方は飲み込んでも大丈夫、うがい不要の歯磨き粉や歯磨きジェルを使用すると安心してしっかりと歯磨きができると思います。
菌の増殖を抑制する働きがある成分が入っているものであれば、なお効果的だと思います。
関連記事
うがいなしで子供にも安心して使える歯磨き粉は?選び方とおすすめ5選!
歯磨きスプレーだけでもしておく
歯磨きの後に使用する虫歯予防のスプレーを使用されている方は、そちらを口の中にシュッと入れておくだけでも良いかもしれません。
気休めかもしれませんが、何もしないよりは菌の増殖を抑えられると思いますよ。
キシリトール入り、乳酸菌入りのものなら虫歯菌の増殖を抑えられると言われています。
普段から子供の虫歯対策でやっておくべき4つのこと
普段から虫歯になりづらい歯、口内環境を作っておくことで虫歯になりづらくなると言われています。
どういったことをしておくと良いのかをまとめましたので、毎日の生活に取り入れて虫歯対策を行ってみてください。
食後にお茶や水を飲ませる
普段は口の中は唾液のおかげで中性に保たれていますが、食後は一時的に「酸性」に傾きます。
また時間がたてば唾液のおかげで中性に戻っていきますが、できるだけ酸性になっている時間を短くすることで虫歯菌が増殖しにくなるといわれています。
食事の後にはお茶や水などを飲ませるようにし、食べカスが口の中に残らないようにしてください。
歯科医師もすすめています!
食事やおやつの後に水かお茶を飲むという習慣をつけておけば、もし歯磨きをしないで寝てしまったとしても食べ残しが減らせるので、多少の虫歯予防の効果はあると思います。
だらだらとお菓子やジュースを与えない
お菓子やジュースは決まった時間に与えるのが良いと言われています。
だらだらと少しずつ食べたりしていると、口の中が酸性になっている時間が長くなるので虫歯のリスクが高くなると言われています。
夏などにスポーツボリンクをマグに入れて飲ませる方がいるようですが、これをすると水分補給のたびに糖を口にいれることになり虫歯になりやすくなるということが分かっています。
水分補給は水かお茶でおこなってください。
お菓子やジュースを食べた後にも、お茶や水を飲ませて口の中をきれいにしてあげてくださいね。
歯磨きの習慣をつける
1番の虫歯予防対策ですので、食後には歯磨きを行うのが良いですね。
私も息子が1歳の時には夜の仕上げ磨きしかしていませんでしたが、虫歯が心配になり2歳からは家にいるときはできるだけ食事の後には磨くようにしています。
虫歯のないきれいな歯を保てています!
歯磨きが苦手なお子さんの場合には、甘くておいしい歯磨き粉などを使ってあげると喜んで歯磨きをしてくれるようになると思いますので、子供に優しい成分で作られているものを使用してあげてください。
関連記事
子供の虫歯予防する歯磨き粉!安全なものを選ぶポイントやおすすめを紹介!
虫歯に強い歯や口内環境を作る
子供の歯は大人に比べると薄くて脆いので、できるだけ強い歯にして、虫歯菌・歯周病菌が増殖しづらい口内環境を作ってあげると良いと思います。
歯を強くするために有効だと言われているのがフッ素です。
しかし、6歳未満の子どもにはフッ素を塗布してはいけないと言われています。
フッ素が虫歯予防に効果的だと言われる反面、体への悪影響もあるといわれているので子供への使用には心配される声もあります。
フッ素を使うか使わないかは親の考えによると思いますので、こちらの記事も参考にして決めてみてください。
関連記事
子供の歯磨き粉はフッ素なしが良い?フッ素の影響と子供に安全なおすすめの歯磨き粉4選!
口内環境は、乳酸菌を取り入れることで口内の細菌のバランスがよくなり、虫歯菌・歯周病菌などの悪玉菌の増殖を抑えることができると言われています。
乳酸菌が配合されている歯磨き粉を使用すると良いと思います。
まとめ
子供の虫歯は親の責任ですので、お子さんが虫歯にならないように毎日の生活を見直して健康な歯を維持できるようにしてくださいね。
1日歯磨きせずに寝ても大丈夫ですが、次の日はしっかりと歯磨きをしてあげてください!
関連記事
歯磨き粉「ブリアン」は子供の虫歯を予防する?使ってみた感想や口コミを紹介!